楽天、ファッションブランド向けの複数チャネル一元管理ツール「Rakuten Fashion Omni-channel Platform」を提供へ

「Rakuten Fashion Omni-channel Platform」は、ブランドショップが展開する実店舗や自社ECサイト、「Rakuten Fashion」などのECプラットフォームなど、複数販路の商品販売履歴をシステム上の在庫情報に反映、一元管理できる機能を提供する

石居 岳

2021年1月21日 9:00

楽天はファッションECサイト「Rakuten Fashion」参加ファッションブランドを対象に、複数販路の各種データを一元管理するデジタルソリューション「Rakuten Fashion Omni-channel Platform」を2021年夏頃から提供を開始する。

ブランドショップからのサービス導入の申し込み受け付けを1月19日から始めた。

ブランドショップが展開する実店舗や自社ECサイト、「Rakuten Fashion」などのECプラットフォームなど、複数販路の商品販売履歴をシステム上の在庫情報に反映、一元管理できる機能を提供する。各販路の商品在庫最適化を実現できる。

楽天はファッションECサイト「Rakuten Fashion」参加ファッションブランドを対象に、複数販路の各種データを一元管理するデジタルソリューション「Rakuten Fashion Omni-channel Platform」を2021年夏頃から提供を開始
「Rakuten Fashion Omni-channel Platform」について

オンラインからオフラインへの送客支援として、「Rakuten Fashion」や自社ECサイト上で、実店舗の商品在庫情報を表示する機能を搭載。オプションとして提供するフルフィルメントサービスを併せて利用すると、倉庫間輸送の費用、商品受注から出荷までの時間を削減できるという。

「Rakuten Fashion Omni-channel Platform」は、フロー・メイカーズHDおよびそのグループ会社であるエムエルシーが提供する在庫一元管理システム、物流倉庫運営ノウハウ、AMSやダイアモンドヘッドといった企業が提供するマルチモール連携基幹システムとEC構築支援ノウハウを活用。複数販路に向けた在庫情報の一元管理を実現する。

すでに、これらの企業と連携し、複数販路の在庫の一元管理やマルチモール連携システムを自社で構築しているブランドショップは、既存のシステムを生かしながら、導入コストを抑えつつ、早期に同サービスを導入することが可能。

楽天は2019年、三木谷浩史会長兼社長が「楽天市場」におけるファッション関連事業の流通総額について「約6000億円」(当時)と説明。ファッション関連事業者がデジタル面を中心としたソリューションをワンストップで利用でき、付加価値の高いサービスを提供できるようにするプラットフォーム「Rakuten Fashion」の提供をスタートした。「Rakuten Fashion Omni-channel Platform」は「Rakuten Fashion」の一環。

2020年には「Rakuten Fashion」内に、ラグジュアリーブランドやデザイナーズブランドの商品、その魅力を発信するコンテンツを扱う専門サイト「Rakuten Fashion Luxury」を開設するなど、ファッション領域の強化を進めている。

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