コロナ禍の消費者と密な関係性を維持するには? ランクアップが明かすリピート増のオンラインイベントを生む3つのポイント
コロナ禍において、消費者向けオンラインイベントはリアル開催の時よりも幅広いタッチポイントを持つことができたと評価する化粧品通販のランクアップ。
2020年3月からオンラインイベントを積極的に行い、これまでの総参加者数は2765人(2021年7月時点)。そのランクアップが、オンラインイベントへのリピーターを増やし成功に導くための3ポイントを明かした。
オリジナル化粧品ブランド「マナラ」の通販事業を手がけるランクアップは、「会える通販」を目指して積極的に顧客と関りを持てるイベントを実施。毎回のアンケートでは高い満足度が示され、リピートする参加者も多くいるという。
ランクアップが掲げる、成功するオンラインイベント3つの心得は以下の通り。
ポイント①
企画の心得 人気の秘訣は企画にあり 社長自ら立案するイベント 部署「ファンが一番大事チーム」
ランクアップの販売促進部には「ファンが一番大事チーム」という部署がある。主な業務は、顧客の信頼を深め、熱狂的なファンになるきっかけを作ること。
新規顧客や「マナラ」愛用客に向けたさまざまなイベント実施、「MANARA with」というファンサイトの更新などを通じ、顧客とのタッチポイントを増やし、深くしていくことに注力している。
オンラインイベントも、「ファンが一番大事チーム」が運営のメイン。2020年4月以降、2021年8月末時点で計12回のオンラインイベントを実施している。
岩崎裕美子社長が自ら、毎回オンラインイベントの企画を立案。オンラインイベントは製品の良さや会社の姿勢・雰囲気を、温度感を持って伝えられる貴重な機会という。イベント内で社長として声を届ける機会を持つことで、親近感や信頼感を持ってもらうようにしている。
ポイント②
イベント当日の心得 社員自らすっぴんで登壇 チャット欄も大盛り上がり
イベントでは毎回、ランクアップの社員自らが登壇し、イチからスキンケアや時短メイクなどを教授する。メイクイベントの時などは、社員は最初、すっぴんで登壇。すっぴんからメイクのコツなどを実践して見せる内容にリアル感があり、好評の理由となっている。
オンラインイベントでは、常に参加者からの質問チャットが飛び交う。イベントについての質問、普段のスキンケアやメイクをするなかでの悩みが寄せられる。スタッフはそれらに的確、迅速に回答できるようイベント登壇者が口頭で対応するほか、美容知識や製品知識のある社員がチャット欄で回答するなど、臨機応変に対応している。
ポイント③
イベント後の心得 イベントは開催して終わりではない 次のイベントをより良くするための工夫
イベント終了後には必ずアンケートを取る。アンケートへの回答で製品をプレゼントする回もあるが、目的は次回のイベントに反映し、より面白いと感じてもらえるコンテンツを提供するため。
毎回改善につなげることで、似たようなテーマであっても同じイベントはなく、同じ参加者がまた次のイベントにも参加、高いリピート率を維持する理由となっている。