物価「上がった」は89%。暮らし向き「ゆとりがなくなってきた」は43%
日本銀行が実施している「生活意識に関するアンケート調査」で物価に対する実感などを聞いた。アンケートは、調査全国の満20歳以上の個人を対象に、生活者の意識や行動を大まかに把握する世論調査
日本銀行が7月6日に公表した「生活意識に関するアンケート調査」によると、現在の物価は1年前と比べて「上がった」と回答した割合が89%に達した。
「かなり上がった」が前回調査(2022年3月)比で8.2ポイント増の30.6%、「少し上がった」が同0.4ポイント減の58.4%。「かなり上がった」「少し上がった」の割合を合わせると89%だった。
1年前と現在の物価は何%程度変化したと思うか聞いたところ、平均8.1%上昇と回答。前回調査より1.5ポイント上昇している。
現在の物価上昇についての感想は82.9%が「どちらかと言えば、困ったことだ」と回答した。
現在の暮らし向きについては、「ゆとりが出てきた」の回答割合は減少。「ゆとりがなくなってきた」の回答割合が増加している。「ゆとりがなくなってきた」は同1.5ポイント増の43.2%、「どちらとも言えない」は同0.5ポイント減。
今後の物価変動に関する見方も聞いた。1年後については「少し上がる」が57.7%(前回調査比6.2ポイント減)、「かなり上がる」が29.4%(同9ポイント増)。「かなり上がった」「少し上がった」の割合を合わせると87.1%に達し、前回調査比2.8ポイント増えた。
調査概要
- 調査実施期間:2022年5月6日~6月1日
- 調査対象:全国の満20歳以上の個人
- 標本数:4000人(有効回答者数2193人)
- 抽出方法:層化二段無作為抽出法
- 調査方法:郵送調査法(回答方式は、郵送回答又はインターネット回答の選択式)
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