春になると、パンについている赤や青のシールを集めている皆さん、こんにちは。私もその1人です。春恒例のお祭に参加せずにはいられません。今回のタイトル、決してふざけてつけたつもりはありません。2026年2月以降、Googleが検索に関するアップデートを展開し続けていることを踏まえ、ユーザーが「さがしもの」をする時、自社を見つけてもらうために大切なことを考えていきましょう。
2月:ディスカバーアップデート、3月:コアアップデート&スパムアップデート実施
Google Search Status Dashboard(Google検索ステータスダッシュボード) | Google
https://status.search.google.com/products/rGHU1u87FJnkP6W2GwMi/history
要チェック記事
SEO関連
八代目儀兵衛がSEO効果減で危機感 自社ECサイトの改革でAI検索に対抗 | 日経クロストレンド
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/01354/00004/
“SEOには定評がある八代目儀兵衛だったが…”
オーガニック検索の場合、パーソナライズなどで多少の変化はあれど、一定の結果が返ってくることが多いです。そのことから「アルゴリズムをハックした」という情報商材も多かったように思います。
しかしAIツールの場合、同じ質問でも生成・引用される回答が異なることが多々あるので、“ハックする”ということが当てはまりにくいですよね。
“AIの推奨候補に思うように自社がリストアップされないことは早晩、売り上げに影響してくる恐れがあると判断。”
自社がリストアップされるに越したことはないですが、それが「カスタマイズされていない環境下でも同様か」という検証は必要ですね。AI検索も、根拠や事実に基づく信頼できる情報源を採用する限り、従来のSEOがAI検索にも密接に影響するのではないでしょうか。
キーワード羅列のような「いにしえのSEO」はもちろん、通常のSEOで用いない手法をLLMO、GEOなどの「AI対策」として取り組むのが良いとは考えにくいですね。
八代目儀兵衛さんのような業界のトップランナーともなれば、競合他社が似たようなコンテンツを用意し、競争が激化することは不可避でしょう。ユーザーの検索意図と動向、サイト上の行動をしっかり分析し、ユーザーのニーズを満たすことに尽きると思います。
アクセス状況、問い合わせ内容をしっかり汲み取り、その上で生成AIを活用するといった、活用法を整備することこそ重要だと思います。
「検索キーワード起点だから失敗する」SEO歴30年の渡辺隆広氏が説く、成果が出るコンテンツの作り方 | Web担当者Forum
https://webtan.impress.co.jp/e/2026/04/02/52289
“「生成AIでコンテンツ制作した場合、99%失敗します」、渡辺氏はそう断言する。理由は、AIが作る文章は単純につまらないからだ。”
AIの文章にはどうしてもAIの“残り香”がすると言いますか、言葉を変えただけで同じことを繰り返し説明するテキスト、過剰に強調する表現が目につくことが多いように感じます。それが「つまらない」理由かもしれません。
“AIは企画や構成案の「壁打ち」や「支援役」として使おう”
これは本当に大前提だと思います。コンテンツ作成の手引書のような、非常に読み応えのある記事です。すべてのSEOに従事する人に読んでほしいので、ピックアップしました。
Google is fixing a Search Console bug that inflated impression counts(Googleはインプレッション数を水増しするサーチコンソールのバグを修正している) | Search Engine Land.
https://searchengineland.com/google-search-console-bug-inflated-impression-counts-473530
“We identified a reporting error in Search Console that temporarily led to an over-reporting of impressions from May 13, 2025 onward. Bug fixes are being implemented to ensure accurate reporting.(サーチコンソールにおいて、2025年5月13日以降、一時的にインプレッション数が過剰に報告されるという報告エラーを確認しました。正確な報告を保証するため、現在バグ修正を実施中です。)”
1年近く経過していることに驚きました。クリック数は正しく表示されていたものの、表示回数が水増しでレポートされていた不具合です。
データが修正されたあとに表示回数が減り、クリック率(CTR)が上方修正される可能性があるということですね。この不備により、いわゆる「ゼロクリック検索」のような動きが軽減されるサイトも出てくるかもしれないので、改めて修正後のデータを確認してください。
マーケティング関連
モスグループのECが好調なワケ。ライスバーガー「のり弁」ヒットで売り上げ1.5倍、開発背景と成長戦略を聞いた | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/e/2026/04/08/15810
“普段の食事の選択肢になる「モスの日常化」をめざし、ECでの展開を開始”
私が子どもの頃は、ファストフードでも外食=特別なものでしたが、コロナ禍以降にフードデリバリーサービスも普及し、食べに行く、持ち帰るに加え、届けてもらう選択肢も浸透してきました。
半世紀に及ぶブランド力から自社の強みを棚卸した「3つのラインアップ」を軸に、客単価は実店舗の4倍になるとのこと。「取り寄せる日常使い」に落とし込みながら客単価アップに成功した戦略は、多くの事業者の参考になるのではないでしょうか。
松屋、TikTok Shopで「月商8500万円」 ショート動画から”直接購入”、従来のECモールとの違いは? | ITmediaビジネスオンライン
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2604/09/news033.html
"ユーザーに「よく見かける商品」「話題になっている商品」という印象を与え、関心を高める狙い"
TikTokに触れるようになり、最も強く感じたことです。動画で気になった店舗や企業を検索することが増えました。TikTokを“指名検索の獲得につながる助走路”と捉える考え方はありだと思っています。
“TikTok内で話題となったことで、楽天では前年比178.1%、Yahoo!ショッピングでは同330.5%に”
実際にショート動画に取り組んでいる事業者のなかには、メディア紹介や広告を用いなくても指名検索が増えているところも。記事では松屋以外にもいくつか事例を紹介しています。
“チョコレートブランドの「リンツ」は、まとめ買いで1粒当たりの単価を従来よりも安く訴求した”
「TikTok Shop」では破格のセールをよく見かけます。しかし、ユーザーがその価格に慣れてしまうと、平時の受注が減る、リピーターになりにくい、クーポン・バーゲンハンターによる一時的な購買だけが増えるリスクもあります。セールが常態化しないよう、出店記念セールに留めるといった設計も大切ですね。
私も「やってみないことには語れない」と思い、TikTokに動画を投稿していますが、約30本の動画の平均再生回数は約1.8万回、1割は10万回再生を超えてきました。見込み客との接触回数を増やし、認知拡大、指名検索を増やすには非常に相性が良いメディアだと感じています。
今、みなさんにお伝えしたいこと
姫路城「二重価格」1カ月、収入2倍に 入城者数は17%減 | 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF076230X00C26A4000000/
まもなく大型連休ですが、旅行の計画はしていますか? 海外観光客でも賑わう姫路城が、2026年3月1日から二重価格を導入したことが話題になりました。
二重価格を導入した理由は、維持管理費の確保。姫路市民と市民以外で入城料に1500円の差ができたわけですが、導入から1か月の結果は記事の通り。入城者の減少は想定通りで、収入は前年比の2倍。他の自治体からの問い合わせも増えているとのこと。
ECモールのセールでも売り上げが前年割れする店舗が多いなか、客単価は上がっているというレポートに触れる機会が増えています。
ECを取り巻く環境も、水不足や猛暑による生鮮品の供給不安、地政学的リスクにおける石油関連製品への影響は避けられません。商品価格の見直し、受注減のなかだからこそ、集客、収益の確保術を身に着けていかなければいけませんね。
それではまた次回! 酒匂(さこっち)の「ネッ担ニュースまとめ」をよろしくお願いいたします。
「新・ネットショップ担当者が知っておくべきニュースのまとめ」は以下の専門家が連載しています。
ECマーケティング人財育成は「EC事業の内製化」を支援するコンサルティング会社です。ECMJコンサルタントが社内のECチームに伴走し、EC事業を進めながらEC運営ノウハウをインプットしていきます。詳しくはECMJのホームページをご覧ください。
UdemyでECマーケティング動画を配信中です。こちらもあわせてご覧下さい。
ユウキノインは寄り添い伴走しながら中小企業・ECサイトのSEOからコンテンツマーケティング、プレスリリースやクラウドファンディングなど集客・販促・広報をお手伝いする会社です。詳しくはユウキノインのホームページをご覧ください。
Designequationは何かに特化したサポートではなく、モール・ベンダー選定や広告・CSなど各企業に合わせたカスタマイズ型の運用サポートを行っています。
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日本時間2026年2月6日に「Discover(ディスカバー)」、3月25日に「spam(スパム)」、3月27日に今年最初の「コアアップデート」が実施されました。
ユーザーの興味・関心を元におすすめコンテンツを表示する機能「Discover」。検索なしでサイトへのアクセスにつながることも多いため、「Discover」対策のような情報も出回っていました。
「ディスカバーアップデート」は、数か月で全世界に展開すると発表されています。ユーザーのいる国・地域に関連するコンテンツ、専門知識を持つウェブサイトからのおすすめが強化される一方、煽り・つりのようなクリックを誘発するコンテンツは削減する方針が発表されています。
「スパムアップデート」では、キーワードを少し入れ替えただけのような量産コンテンツ、いわゆるディレクトリ貸しなどがピンポイントに対策されたようで、19時間半という異例の速さで終了しています。
「コアアップデート」は4月8日に完了しましたが、しばらく変動が続くことも多いので、注視が必要です。
いずれも、真っ当にサイトを運営していれば過剰におびえる必要はないことも周知の事実ですね。ただし、人の手を介さず、大部分をAI作成に委ねたままのサイトは要注意。
権威性や信頼性を評価する基準である「E-E-A-T」の重要性が広く知られるようになったことで、「AIツールで引用数を増やす手法を提案された」という話も聞きます。しかし、これは危うい手法になりかねません。
「AIを用いたSEOツール」のプレスリリースも増えているように感じます。そうしたツールを選ぶ上で、アップデートの方向性が示す通り、自社の独自性と専門性を損なうことなく利用できるかどうかを判断基準にするのが良いでしょう。