小林製薬、通販事業で2030年ビジョンを策定。「ポイント制度導入」「体験価値の提供」などエンゲージメント向上に注力

小林製薬の通販事業は、商品を販売するだけにとどまらず、顧客1人ひとりに最適なサービス・商品を提案する、消費者のパートナーをめざす

高野 真維

2024年1月30日 9:00

小林製薬は通販事業の2030年ビジョンを策定、2月から事業名称と公式通販サイトを「小林製薬の通信販売」から「-くらし創造パートナー- あったらいいな通販」に変更する。

2030年ビジョンは「身体と心を整え、健やかで自分らしい暮らしに導く」。販売という一時的な関係ではなく、薬剤師の専門性と親身で的確な応対、顧客理解を深めて最適な提案やアドバイスをする伴走者「くらし創造パートナー」をめざすとしている。

小林製薬 通販 EC

2024年で通販事業の開始から25周年を迎える小林製薬は、市況の変化や顧客ニーズの多様化を踏まえて2030年のビジョンを策定した。今後は「身体と心をケアして健やかな状態を保つセルフケア・マネジメント意識が高まる」と見ており、「体だけでなく、心もケアすることで健やかに暮らしていく「ライフケア」の観点で人々に寄り添い、導く存在をめざす」という。

ビジョンの制定に伴い、ポイント制度や特典の付与など、顧客サービスにも「あったらいいな」を実現するための新たな施策を取り入れていく。具体的には次の通り。

サービスの提供

  • 新たなポイント制度の導入
  • 顧客が会員価値を感じられるポイント利用特典

製品の提供

  • 新規漢方薬の取り扱い
  • 贈答品にできる華やかな芳香剤
  • 結婚式の思い出を香りで体感できるフラワーシャワーとリードディフューザー

体験価値の提供

  • 肌のセラミド分析の拡大
  • 日々の食事分析ができる携帯アプリの導入検討

小林製薬はDX化の加速にも注力している。「あったらいいな」をかなえる施策・開発はDX化にも組み込んでいる。

小林製薬が掲げる2030年までのDXロードマップ(画像は小林製薬の「DX方針説明会」説明資料より編集部がキャプチャ)
小林製薬が掲げる2030年までのDXロードマップ(画像は小林製薬の「DX方針説明会」説明資料より編集部がキャプチャ)

2022年12月期の国内売上高は1259億円で、そのうち通販売上高は前期比6.2%減の84億円だった。2025年12月期を最終年度とする中期経営計画では、通販を含む国内売上高は1376億円超をめざしている。

2025年12月期までの目標値(画像は小林製薬の「2023-2025年中期経営計画」より編集部がキャプチャ)
2025年12月期までの目標値(画像は小林製薬の「2023-2025年中期経営計画」より編集部がキャプチャ)
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