TSIホールディングスが各ブランドのEC基盤を「Shopify」へ移行。「MIX. Tokyo」もリニューアルへ

TSIホールディングスでは中期経営計画の一環で現在28%のEC化率を3年後に35%に高めることを目標に掲げている。2025年2月までに現在30超あるECサイトを集約し運営を効率化。2027年2月期には約5億円の収益改善効果を実現させる考え。

鳥栖 剛[執筆]

2024年8月28日 7:00

TSIホールディングスが各ブランドのEC基盤を、ECプラットフォーム「Shopify」への統合を進めている。

第1弾として8月27日、「NANO universe」のECサイトをリニューアルオープン。今後、TSIホールディングスが展開する30超ブランドのEC基盤を「Shopify」へ統合、システムをリニューアルする。2025年2月にはその他30超のブランドを統合した「MIX. Tokyo」のリニューアルオープンを予定している。

TSIホールディングスは中期経営計画「TSI Innovation Program 2027」を策定。2024年2月期時点で28%のEC化率を、2027年2月期に35%まで高めることを目標に掲げている。中経のEC収益構造改革として、現在30超あるECサイトを集約し運営の効率化を図るという。

現在はEC乱立により非効率なシステム関連のオペレーションコストが課題となっているとし、各ブランドのECサイト集約とシステム刷新により運営効率化をめざす。2025年2月までに完了させ、2027年2月期には約5億円の収益改善効果を実現させる。

この改革の⼀環として「Shopify」をEC統合基盤に採用。これまでブランドごとに乱立していたEC基盤を統合し、最終的に「MIX. Tokyo」をリブランドする。刷新は事業の効率化と顧客接点強化が目的。

Shopifyは、TSIホールディングスによる「Shopify」採用の理由について「豊富なAPIを備えており、拡張性が⾼くカスタマイズがしやすく、コストを抑えられる。また実店舗とECにおける販売管理・在庫管理・顧客管理・⼀元化するためにShopify POSの導⼊や越境ECを将来的に推進することを⾒据えていることから」と説明している。

オンラインストアの構築にはShopify PlusパートナーのR6Bが支援。またTSIホールディングスでは、Shopifyと連携できるSaaS型の小売基幹システム「SQ β版」(Stack提供)の導入検証を進めている。

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