販促費6億円増で今期売上高は1.5倍の300億円に、アスクルとヤフーの「ロハコ」

運営開始3年目となる2015年5月期の売上高は前期比64.7%増の199億4400万円だった

瀧川 正実

2015年7月6日 6:00

オフィス用品通販のアスクルとヤフーが共同運営している消費者向けECサイト「LOHACO(ロハコ)」の売上規模が拡大している。運営開始3年目となる2015年5月期の売上高は前期比64.7%増の199億4400万円を計上。今期(2016年5月期)は前期比で販促費を約6億円上積みする予定で、売上高は同約1.5倍となる300億円を計画している。

ロハコの中期経営戦略では、ロイヤルカスタマー(リピーターのうち一定の基準を満たした顧客)100万人の達成を目標に掲げている。2015年5月期は取扱商材の拡充や配送品質などの改善を実施。2015年5月末までにロイヤルカスタマーは約23万人まで増えた。

2014年6月に第1類医薬品、同年8月には大手4大ビールメーカーのビール類などの取り扱いを開始。2015年4月には、自社EC以外で初出店となるメーカーを含む42社60ブランドの商材を取り扱う化粧品専門サイト「LOHACO BEAUTY (ロハコビューティー)」をオープンした。

アスクルとヤフーが共同で運営する消費者向けECサイト「ロハコ」の業績

「ロハコ」の売上高推移、6月度の売上高は23億円強に(出典はアスクルの2015年度決算資料

「ロハコ」は、2012年にアスクルとヤフーが資本・業務提携し、共同で運営する消費者向けECサイトとして同年10月にオープン。スタート1年目となった2013年5月期の「ロハコ」の売上高は21億円だった。

2年目の売上高は121億円に急成長。積極的な広告費の投下で規模を拡大したため、営業損失は29億円を計上した。2015年5月期も32億円の営業損失だった。

今期も積極的に投資を行い規模拡大を追求。売上高は300億円を計画する。一方で収益面は増収効果により、営業損失は26億円まで改善させる計画。

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