渡部 和章 2020/4/21 12:00

靴とファッションのECサイト「LOCONDO.jp」を運営するロコンドの2020年2月期決算におけるEC事業の取扱高(返品後)は、前期比25.0%増の138億円だった。

アクティブユーザー数と取扱ブランド数が増加したほか、返品率も改善。2019年3月にモバコレを完全子会社化し、6月にショッピングサイト「モバコレ」を「LOCONDO.jp」に統合した効果もあり取扱高が伸長した。

EC事業に加え、プラットフォーム事業、ブランド事業をあわせた取扱高(返品後)は182億5100万円で同29.5%増。

靴とファッションのECサイト「LOCONDO.jp」を運営するロコンドの2020年2月期決算におけるEC事業の取扱高(返品後)は、前期比25.0%増の138億円

取扱高の推移と計画値(画像は決算説明会資料から編集部がキャプチャ)

自社ECサイト「LOCONDO.jp」の取扱高は同26.6%増の115億3200万円で、EC事業の83.6%を占めた。「楽天市場」や「Yahoo!ショッピング」といったECモールに出店している「LOCOMALL」の取扱高は、同17.6%増の22億6700万円。

1年に1回以上購入した「アクティブユーザー」の人数は第4四半期(2019年12月-2020年2月期)時点で93万人。前年同期比で約25%増加している。

靴とファッションのECサイト「LOCONDO.jp」を運営するロコンド 「アクティブユーザー」の推移
「アクティブユーザー」の推移(画像は決算説明会資料から編集部がキャプチャ)

取扱ブランド数は第4四半期の時点で2473ブランドとなり、前年同期から280ブランド増えた。

「LOCONDO.jp」の四半期ごとの返品率は、第1四半期から26%、25%、25%、25%と推移した。前期(2019年2月期)と比べてそれぞれ1~2ポイント改善している。

靴とファッションのECサイト「LOCONDO.jp」を運営するロコンド 「返品率」の推移
返品率の推移(画像は決算説明会資料から編集部がキャプチャ)

EC事業の売上高は28.5%増の66億円

2020年2月期のEC事業の売上高は、前期比28.5%増の66億900万円だった。

EC事業は「受託型」と「買取型」の2つの取引形態があり、「買取型」は商品の販売価格を売上高として計上し、「受託型」は販売した商品の手数料を売上高としている。

連結売上高は27.8%増の85億7600万円、当期純損失2億5600万円

ロコンドグループはEC事業のほか、ブランド公式 ECの支援などを行う「プラットフォーム事業」や、自社でブランドを運営している「ブランド事業」がある。

すべての事業を含めた2020年2月期の連結売上高は前期比27.8%増の85億7600万円。営業損失8300万円(前期は9億8000万円の損失)、経常損失7700万円(同8億6200万円の損失)、当期純損失2億5600万円(同4億6400万円の損失)だった。

モバコレ取得時に発生したのれんについて、売上高が当初想定を下回り、将来の収益獲得の不確実性が高まったため、保守的に将来の回収可能性を検討。のれんの減損損失として3億4070万円を計上した。

靴とファッションのECサイト「LOCONDO.jp」を運営するロコンド 2019年度の損益計算書
2018年と2019年度のPL(画像は決算説明会資料から編集部がキャプチャ)

 

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