瀧川 正実 2020/4/28 12:00

化粧品通販大手企業が、新型コロナウイルスへの対応に乗り出している。

ファンケルは政府による緊急事態宣言を受けて、休業している直営店舗の従業員について100%の休業補償を実施。グループ会社のアテニアの直営店舗の従業員も同様に補償を行う。

オルビスは有人チャットサービスを導入し、自社EC内のAIチャットサポートで、ビューティアドバイザー(BA)による有人チャットサービスを開始した。

ファンケルは店舗スタッフへの休業補償&eラーニング

ファンケルは通販、直営店舗、卸などで商品を販売しているが、緊急事態宣言の全国への拡大を受けて、直営店舗は216店舗中、205店舗が休業(4月23日現在)。休業中の店舗従業員の給与は、政府の「雇用調整助成金」などの制度を活用しつつ、100%の休業補償を行う。雇用契約も維持する。

休業補償の内容は、店舗休業中の給与全額。対象はファンケルとアテニアの直営店舗に在籍する従業員約1800人(ファンケル約1600人、アテニア約200人)。休業補償期間は緊急事態宣言の発令期間である4月7日から5月6日まで。緊急事態宣言の延長によっては、休業補償も延長することを検討する。

休業中、ファンケルとアテニアの直営店舗従業員には4月から、社内教育機関「ファンケル大学」が作成した学習ツール(ビューティ課題ドリル、ヘルス課題ドリル、内外美容アドバイザー問題集(社内資格)、自己学習取り組みシートなど)を提供。製品や美容・健康成分に関する知識向上を図っている。PCなどのeラーニングも実施して、幅広い知識の習得をめざす。

オルビスはビューティーアドバイザーによる有人チャットサービス

オルビスはAI Shiftが提供する有人チャットサービスを導入し、4月27日から自社EC内のAIチャットサポートにて、ビューティーアドバイザーによる有人チャットサービスを期間限定で開始した。普段店舗を利用している顧客に対して店舗同様の買い物体験を実現する。

オルビスはAI Shiftが提供する有人チャットサービスを導入し、4月27日から自社EC内のAIチャットサポートにて、ビューティーアドバイザーによる有人チャットサービスを期間限定で開始した。普段店舗を利用している顧客に対して店舗同様の買い物体験を実現する。
有人チャットサービスのイメージ

さらに、ECサイトのみを利用していた顧客に対しては、専門知識や深い商品理解のあるビューティーアドバイザーとのコミュニケーションを通して、店舗ならではの接客を体験できるようにする。

ビューティーアドバイザーによる友人チャットサービスの営業時間は10:00~15:00。利用法は「チャットで質問」のアイコンをクリックして、「【期間限定】BAによる美容相談受付中!」をタップ。注意事項に同意の上、「BAに相談する」をタップするとビューティーアドバイザーにチャットがつながる。

オルビスは4月13日、オルビス公式インスタグラムアカウントでビューティーアドバイザーへの質問を募集。質問数は予想を上回る200通に達しており、現在、公式インスタグラムアカウントのストーリーズ内で順次回答している。

今回、1人ひとりの顧客の悩みに合わせた提案ができないかと考え、自社EC内のAIチャットサポートで、ビューティーアドバイザーによる有人チャットサービスを開始した。

担当編集者のコメント: 

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