瀧川 正実 2014/11/19 16:45

【11/26追記】今回の銀行振り込みを楽天銀行に統一する背景、サウンドハウスへの対応などについて、楽天のメディアプランニング統括 兼 楽天市場事業編成部長 兼 楽天市場品質向上委員会委員長の河野奈保執行役員にインタビューした(詳細はこちら)。

【11/20追記】 楽天によると、銀行振り込みを楽天銀行への振り込みに統一する取り組みに関する説明をしている最中、楽天とサウンドハウス双方の担当者が退職したことで、サウンドハウスの上層部に楽天の意向が適切に伝わらなかったとしている。楽天は今回の取り組みについての再説明の機会を求め、サウンドハウス側に連絡をとっているという。

ネットショップ担当者フォーラムではこの問題について取材を進め、詳報を伝える予定。

音楽用品EC大手のサウンドハウスは11月19日、楽天市場に出店している通販サイトの運営を取りやめたことを明らかにした。すでに楽天店では、「サウンドハウス楽天支店中止のお知らせ」を掲載。銀行振り込みの振込先を「楽天銀行 楽天市場支店」に統一するために楽天が行っている一連の対応を批判しており、サウンドハウスが抗議の意味を込めて反発した格好だ。

サウンドハウスが楽天店の運営を中止するのは、銀行振り込みに関し、楽天銀行への振り込みに統一する一連の楽天の取り組みに反発したため。サウンドハウスによると、「楽天は一方的に弊社の決済口座としては楽天銀行の口座に一本化するということを決め、お客さまに告知した。出店店舗の銀行口座を勝手に開設し、決済用口座としてはその口座しか認めないということは、これまでの日本の商習慣ではありえない」と怒りをあらわにしている。

サウンドハウスは一連の楽天の取り組みについて、詳細説明と即時撤回を申し入れたが、「納得できる説明もなく、口座の取り消しも実行しないことが判明したため、弊社ではやむを得ず、楽天との取引を中止することと致しました」としている。

こうした楽天の対応を含め、サウンドハウスは「自社グループの利益のみを追い求め、出店している店舗に対して一方的にこのような暴挙を行うことについて、弊社では理解することも容認することもできず、今回の措置を取ることとなりました」と楽天の対応を批判した。

サウンドハウスの楽天店で掲載されているお知らせ

楽天店の運営は中止され、お客へのお知らせ文が掲載されている

サウンドハウスの今回の楽天への批判などの主張は、楽天店のほか、自社サイトにも掲載している。

楽天は現在、ユーザーに対してより安心して楽しく買い物をしてもらうための取り組みを推進している(「楽天あんしんショッピングサービス」詳細)。銀行振り込みの振込先を「楽天銀行 楽天市場支店」に統一するのもその一環。

この記事が役に立ったらシェア!
これは広告です

ネットショップ担当者フォーラムを応援して支えてくださっている企業さま [各サービス/製品の紹介はこちらから]

[ゴールドスポンサー]
ecbeing.
[スポンサー]