しまむらのEC事業、2022年度上期は16億円で1.5倍。店舗受け取り比率は約9割、店舗で他の商品購入する比率は約5割

店舗受け取りは送料はしまむら負担、自宅配送では「ゆうパック」で全国一律550円。商品の配送料金設定、グループで2000店舗を抱える店舗数というビジネスモデルが高い店舗受け取り比率を支えていると見られる

瀧川 正実

2022年10月7日 7:00

しまむらの2022年2月21日-8月20日(中間期)のEC売上高は、前年同期比約1.5倍となる16億円だった。

オンラインストアの会員数は144万人に拡大。注文した商品の店舗受け取り比率は約9割、店舗受け取り時に他の商品を店舗で購入する比率は約5割となり、オンラインから店舗への送客効果と買い上げ点数向上につながっているという。

店舗受け取りは送料はしまむら負担、自宅配送では「ゆうパック」で全国一律550円。商品の配送料金設定、グループで2000店舗を抱える店舗数というビジネスモデルが高い店舗受け取り比率を支えていると見られる。

しまむらの2022年2月21日-8月20日(中間期)のEC売上高は、前年同期比約1.5倍となる16億円だった
しまむらのEC事業(画像はIR資料からキャプチャ)

2022年2月21日-5月20日(第1四半期)は、上海のロックダウンによる納期遅れの影響で売上高は計画を若干下回ったが、第2四半期はEC限定の商品が好調だったことで、上期では、ほぼ計画通りの売上高となった。

4月にアベイル事業とシャンブル事業のEC展開も開始、グループ内での相互送客による相乗効果も順調に進んでいる。各事業では、EC限定のインフルエンサー企画やキャラクター商品が好調だった。サービス面では、4月から自宅配送での後払い決済を開始、顧客の支払い方法の利便性を高めた。

下期は、SNSによる販促を活用して顧客数の増加を図る。社内のスタジオを活用した撮影作業の内製化で、オンラインストアの商品掲載点数を増やし、インフルエンサーによるライブコマースも予定している。

しまむらのEC2年目となる2022年2月期のEC売上高は、前期比64.7%増の28億円。2000店舗を超えるグループ内店舗(ディバロを除く)での店舗受け取りを実施。注文商品のうち店舗受け取りは9割という高い水準で、そのうち5割の消費者が店舗で合わせ買いをしていた。

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