森野 誠之[執筆] 2022/11/29 8:00

2023年は外出需要が増すけれど、景気が悪くなりそうなので貯金も人気。となると「リアル接点」と「お得キャンペーン」が重要になります。今までのようにネットだけに閉じていると危ないかも。

「外に出たいけど節約もしたい」。このニーズをどう捉えるかを考えましょう

【消費行動の変化まとめ】店舗とデジタルを融合したオムニチャネル化が加速、55%が「店舗で商品を見ながら買い物をしたい」 | ネットショップ担当者フォーラム
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コロナ禍が収束した後も55.3%の消費者が「店舗で商品を見ながら買い物をしたい」と回答。店舗で口コミサイトやSNS、商品のメーカーサイト、レビューサイトなどを見ながら商品を検討する消費者も増えており、店舗とオンラインを融合したオムニチャネル化が加速している。

最初にコロナ収束後のトレンドについて。外出が当たり前になりつつあるので、店舗で買い物をしたい人が増えています。ネットで事前に情報を収集して、最後の見極めは店舗で。荷物になる場合は家に配送してもらう。オムニチャネル的な行動が当たり前になっていますので、ネットとリアルの接点を作って連動させておきましょう。これからは特にリアル接点が大切になってきます。

楽天、「ヒットキーワード2022」「ヒット予測キーワード 2023」を発表 「脱自粛関連消費」や「レシ活」などを選出 | 日本ネット経済新
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冒頭のAdobeさんの調査を受けてこの結果を見ると納得できます。コロナ禍で家にいることが増え通販利用も多くなれば、自然と梱包材などのゴミが増えてサスティナブルの意識が高まります。その意識がある前提で外出…ということ。そして、旅行も久しぶりなので行きたい人が多くなります。

“2023年 生活気分”2023年の景気予想は「悪くなる」が過去最高を更新2023年は「旅行」「貯金」「外食」にお金をかけたい | ひらけ、みらい。生活総研
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図を見てわかるようにこちらも「旅行」が圧倒的な1位です。次いで2位が「貯金」。「貯金」が上位に出てくるということは物価高などの影響でしょう。そうなると自然と景気も悪くなって、旅行も近場がメインになってきます。

2023年はコロナ収束ムードで旅行などの外出が増えるけれど、世間情勢的に貯金や投資も気になる年になりそうです。プチ贅沢、ポイント、値引き訴求は効果が高そう。あまり考えたくないですが不況を想定した動きが重要になってきそうです。

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Amazonが、というよりは「電子処方箋」と「リフィル処方」についてとても参考になる記事。

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2003年に「近隣の市町村と合併しない」ことを公約として選挙に勝った松岡市郎町長が就任して以来、東川町役場の職員たちは「予算がない、前例がない、他でやっていない」の3つの「ない」を言わないようにしているという。

これは行政以外でも当てはまります。お金がなくても工夫次第でどうにかなりますし、前例は作ればいいですし、他でやっていなければ先行者利益があります。新しいことにチャレンジすればするほど知見もたまって強い組織になるはず。

筆者出版情報

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