自治体から熱視線! 寄付額の3割を現地で利用できる「PayPay商品券」がふるさと納税の返礼品に【ネッ担まとめ】
ふるさと納税の寄付額が増えても自治体には来てくれないという問題がありました。それを解決するのが「PayPay商品券」。寄付額の3割を現地で使えるので「旅行に行く前にふるさと納税」というパターンも増えてきそうです。
ふるさと納税がますます進化! 自治体向けサービスも増えてきそう
さとふる×PayPay、新サービス「PayPay商品券」をふるさと納税のお礼品として提供開始 | ECzine
https://eczine.jp/news/detail/12047
「PayPay商品券」は、「さとふる」で「PayPay商品券」を導入の対象自治体のなかから希望の自治体と寄付額を選び、寄付することで取得が可能。取得した「PayPay商品券」は、自治体の地場産品の基準を満たした商品やサービスを提供する地域内の店舗・施設にて、寄付から180日後までの有効期限内で利用でき、訪問した寄付先自治体での飲食、アクティビティ、宿泊施設などの決済に活用できる。
寄付者は、「PayPay商品券」の受け取りから訪問先自治体での支払いまで「PayPay」上でスムーズに行うことができるため、お礼品の宿泊券などの持ち歩きが不要に。事前に寄付をする必要がなく、その場で寄付し、利用できるため、観光や旅行で地域を訪れた際に気軽に利用することができる。
これはとても便利! 旅行割などの紙の商品券って使いにくいですし、発行する側も手間だったのですが、それが解消されています。しかも「PayPay」はどこに行っても使えることが多いので利用できないことが少なく、メリットだらけの返礼品です。ちなみに寄付額の3割を「PayPay商品券」として利用可能とのこと。
「返礼品はPayPay商品券」が自治体から期待されるワケ 今までのふるさと納税と、何が違う? | ITmedia ビジネスオンライン
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2211/17/news082.html
PayPay商品券を導入する山口県長門市の江原達也市長は次のように期待感を話す。
「長門市には魅力的な自然景観、温泉、アクティビティー、おいしい食事があります。しかし残念ながら、ふるさと納税の寄付者の方々になかなか長門市の良さが伝わっていない、という課題を持っています。やはり長門市に来ていただかないと、本当の良さが伝わりません。そんな中、このPayPay商品券を使って、長門市に来るきっかけとしていただけるのではと、大変期待しています」
このように自治体側が抱えていた、寄付があっても来てくれない問題も解決されます。来てくれれば気に入ってもらえるチャンスも増えて、移住してくれる人が増える可能性がありますよね。
ふるさと納税は自治体のマーケティング手段としてどんどん進化していきそう。それにともなって、自治体間の競争も激化していきます。自治体担当者はECの仕組みや動向、Webマーケティングの知識も求められるようになってくるでしょう。それに伴って支援側のサービスも増えてくるはずです。EC事業者もふるさと納税の動向はお見逃しなく。
今週の要チェック記事
【Shopify】商品A購入で商品B~Eから好きなプレゼントを選べるキャンペーン実施方法 | ローリン
https://rollin.co.jp/knowledge/945
「Shopify」の商品バリエーション機能、「Bundles.app」(Shopifyアプリ)、ロジクラのセット商品機能でお手軽に実現できるとのこと。
通販サイトなどの偽サイトで注文「商品届かない」トラブル急増 | NHK
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221104/k10013881051000.html
メルカリ、“代理購入”に注意喚起 クレカ不正利用に加担する恐れ | ITmedia NEWS
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2211/14/news146.html
ECはトラブルがつきもの。お客さんにもこういった事例があることを伝えて未然に防止を。
【2022年度上半期JADMA調査】約120社の総売上高は前年比1.8%減の6898億円、衣料品や通教の低迷が目立つ | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/10340
2021年度が伸びすぎたこともあるのでしょうが、リアル回帰が進んでいますね。
EC 特化のノーコードツール TēPs、Shopifyの「顧客情報の取得・更新」機能をリリース。顧客タグ・メモを活用した CRM 施策の自動化が可能に | コマースピック
https://www.commercepick.com/archives/26565
とにかく機能追加が激しい「TēPs」。以前は使えなかったものが使えるようになっているかもしれないのでチェックしてみましょう。
Shopify Unite参加レポート~注目トピックスとメルボルンで愛されるブランド~ | FRACTA
https://note.fracta.co.jp/n/n3c527e50df4c
Shopify Unite参加レポート~最新情報とメルボルンのブランド調査~ | FRACTA
https://note.fracta.co.jp/n/nb2daadc8885d
「Checkout Extensibility / Shopify pixel manager」この2つはかなりよさそうな機能。開発者の人は押さえておきましょう。
円安が急伸した2022年は越境ECで何が売れた? BEENOSの「越境EC ヒットランキング2022」に学ぶ最新トレンドと消費動向 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/10335
「売れ行きが好調だった高額商品は、ブランド腕時計、フィルムカメラ、ゴルフグッズ」
楽天、第3四半期の決算を発表 国内EC流通総額は前年同期比13.1%増の1.35兆円に | ECzine
https://eczine.jp/news/detail/12040
楽天カード、楽天ペイといったフィンテック関連が増収に貢献したとこと。
違反アマギフのせいでAmazon関連サービスが全滅した話|やみこ|note
https://note.com/yamicon/n/n13eeff22e4ea
投げ銭的にもらった違反ギフトカードでもらったほうが被害を受けるという…。これは他人事ではないかも。
今週の名言
何歳になっても人生が楽しそうな人から学んだこと。筋トレのように「負荷」をかけて年を重ねたくなった | tayorini by LIFULL介護
https://kaigo.homes.co.jp/tayorini/column/kaaigamon_02/
耳障りがいい言葉は一時的には楽にはなるけれど、大事なものを捨ててしまうこともあるんじゃないかと思う。
EC業界にいると、「すぐに売り上げが上がります」「簡単に設定できます」など耳障りのいい言葉ってよく聞きますよね。そのせいで積み重ねとか努力といったものを捨てていないでしょうか?
筆者出版情報
「未経験・低予算・独学」でホームページリニューアルから始める
小さい会社のウェブマーケティング必勝法
森野誠之 著
翔泳社 刊
発売日 2021年10月15日
価格 2,200円+税
この連載の筆者 森野誠之氏の著書が翔泳社から発売されました。小さな会社の“ひとり担当者”が、未経験、低予算、独学でホームページのリニューアルからウェブマーケティングまでを成功させるための指南書です。電子版、オンデマンド印刷版ともにAmazonで発売中です!
ふるさと納税でまさかの商品券が出てきました。180日の有効期間内に、寄付をした訪問先での飲食や宿泊に利用できるというものです。過去に大阪府泉佐野市でAmazonギフトカードが返礼品になって問題になりましたが、今回は誰でもすぐに使えるものではないので大きな問題にはならないと思います。