「インバウンド解禁で越境ECが伸びる」と思っている事業者は約7割! 一方で成功するなら3年は努力を【ネッ担まとめ】
外国人観光客が来日すれば、越境ECが伸びるのはイメージできます。しかし、越境ECを成功させるには大変な時間がかかります。今からでも遅くないので少しずつ始めておきましょう。
越境ECは税制・法規制の知識が必須
Shopee、インバウンド需要と越境ECに関する意識調査を実施 約7割が越境ECの「売上増加」を想定 | ECzine
https://eczine.jp/news/detail/11971
「Q1.日本政府が10月11日より水際対策を大幅緩和していますが、あなたは、インバウンド需要の増加は、越境ECの売上にどのような変化を与えると思いますか。」(n=110)と質問したところ、「売上が増加すると思う」が70.1%、「売上が減少すると思う」が21.8%という回答となった。
インバウンド需要増加に向けたマーケティング施策の1位は「帰国後を想定したフォロー施策」でした。越境ECのサイトに人を集めるのではなく、日本に来た外国人観光客に思い出してもらえるような施策です。実店舗があればサンプルを渡すこともできますし、SNSが活用できればそこでアプローチもできます。
カラーミーショップで超簡単に始める「越境EC」オンラインセミナーレポート | よむよむCOLOR ME
https://shop-pro.jp/yomyom-colorme/88193
こちらの記事では越境ECの始め方が書かれており、最初はテストマーケティングが良いとしています。簡単にカートだけを多言語化するサービスもありますので、私もここから始めるのが良いと思います。そして「3年ぐらいかけてSEOなどに取り組んでほしい」とも書かれています。
越境 EC/ 海外販売の基礎知識 | 東京商工会議所
https://www.jcci.or.jp/kokusai/ec_supportbook.pdf
※PDFが開きます
他にも税金や法的な規制があります。特に個人情報に関しては国によって大きく異なりますし、日本よりも厳しいところが多いです。Googleアナリティクスでデータを集めるにしてもcookie問題などがありますので、こちらのPDFを読むなどしてしっかり調べておきましょう。
「日本のECが不調だから越境」ではなく、どちらに転んでもいいように前もって準備をしておくことが大切です。
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極端な話、トイレにも行かず、その時間に家にいるようにするわけですからね。
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「シーイン」が世界初の常設店舗、東京・原宿に | WWDJAPAN
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https://eczine.jp/article/detail/11984
Shopify構築日記 #120 Shopify Unite 2022 in Melbourne ツイートまとめ | 北山 浩 | バッグメーカーEC担当 Shopify構築日記書いている人|note
https://note.com/ec_zoe/n/nc3b6b8ac1331
速報記事が出てきました。「Shopify」自体が進化するとなると、利用店舗もそれに合わせないといけません。ここまで想定して導入の検討を。
今週の名言
「惰性でやっている」「ビジョンはない」 30年続くソフトウェア稼業「秀丸」がいまも最前線に立ち続ける理由 | Coral Capital
https://coralcap.co/2022/05/hidemaru-01/
会社はもう全然進化していなくて、ずっと惰性でやっているというか。とりあえず要望や問い合わせに毎日答えているだけで、なにか明確なビジョンがあって会社を運営している、というほどではないんです。
「業界である程度のポジションを築いて成長意欲もない。安定した仕事を惰性で続けるだけ」と読めますがそうではなく、良いサービスを良い品質で提供し続けているからこうなっている。簡単そうに見えるものは洗練されています。
筆者出版情報
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この連載の筆者 森野誠之氏の著書が翔泳社から発売されました。小さな会社の“ひとり担当者”が、未経験、低予算、独学でホームページのリニューアルからウェブマーケティングまでを成功させるための指南書です。電子版、オンデマンド印刷版ともにAmazonで発売中です!
越境EC事業者を対象にしたアンケートでは、約70%の事業者が「インバウンド需要が増加すると、越境ECの売り上げも増加する」と回答しています。先週のまとめで「ECは厳しくなってくる」と書きましたが、それは国内のこと。世界に目を向ければ円安の影響などもあり、日本の注目度は高まっています。「どこかが下がればどこかが上がる」ことを意識して準備をしておきたいところです。