鳥栖 剛[執筆] 6:00

富士ソフトモバオクは6月12日、東京都内で「富士ソフト・モバオク共同事業戦略説明会」を実施し、モバオクがグループ入りした背景・狙い、新体制、経営戦略、サービスアップデートなどについて発表した。

富士ソフトは5月にディー・エヌ・エー(DeNA)とKDDIからモバオクの全株式を取得。なお、2010年からモバオクのシステム開発の一部を受託し、サービスの拡充を進めてきた。

富士ソフトの大迫館行取締役専務執行役員は、モバオクが富士ソフトグループ入りした背景・狙いについて、「提供する各ソリューションのなかでも、ECなどのネットサービスは成長市場で、今後も拡大が期待される。富士ソフトの500を超えるECサイトの構築実績と1000人を超えるネットソリューションのエンジニアの力により、モバオクのビジネススピード、サービス向上に寄与すると信じている。また、モバオクで培ったナレッジを富士ソフトのお客さまへ新たな付加価値として提供することも見据え、ネットサービス事業を飛躍的に成長させていく」と話した。

富士ソフトグループ入りしたモバオクの「CtoBビジネス」「推し×コミュニティ×リユース」戦略とは 富士ソフトの大迫館行取締役専務執行役員
富士ソフトの大迫館行取締役専務執行役員

モバオクの小一原宏樹社長は、モバオクの新体制と事業戦略について、リユース市場が今後も拡大していくことが期待されるとした上で「物価高、地球環境問題、コミュニティ作りといった社会課題を解決するため、“推し×コミュニティ×リユース”を応援するモバオク・エンゲージメント・プラットフォームの構築をめざす」と説明。さらに、従来のCtoC、BtoCへの投資に加えて、ユーザーとコミュニティの購買行動や傾向などの情報を企業へ提供する“CtoB”を新たな成長モデルを推進していきたいとした。

富士ソフトグループ入りしたモバオクの「CtoBビジネス」「推し×コミュニティ×リユース」戦略とは
モバオクの小一原宏樹社長

モバオクの事業戦略とサービスアップデートについても言及。モバオクの小田切航平取締役COOは「成長中のCtoCマーケットの中でも熱量の高いマイクロコミュニティが多数存在しており、そういった方々への支援をしていきたい。プラットフォームに人を集めてモノでマッチングする一般的な個人間取引サービスとは異なり、モバオクは『コミュニティやヒト』でマッチングするコミュニティECをめざす」と言う。

具体的にはイベント・オークションやコミュニティECを通じて、「ユーザーに参加してもらい、ファンやコミュニティ同士での交流や拡散、それらコミュニティデータを新たな企業活動の源泉へとつなげていく」(小田切取締役COO)。

富士ソフトグループ入りしたモバオクの「CtoBビジネス」「推し×コミュニティ×リユース」戦略とは
モバオクの小田切航平取締役COO

※記事初出時、本文中のモバオク小一原宏樹社長の肩書きに誤りがありました。訂正しおわび申し上げます。(6/16 11:45に修正)

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