瀧川 正実 2016/8/2 18:15

ニッセンホールディングスの業績悪化が続いている。8月2日に発表した2016年中間期(2015年12月21日~2016年6月20日)連結決算で、純資産が6900万円に減少。負債が資産を上回る「債務超過」寸前に陥っている。

2016年中間期での自己資本比率は0.1%。2015年12月期と比べると7ポイント減少している。

中間期の連結業績は、売上高が前年同期比27.2%減の576億5400万円。純損失は46億2300万円(前年同期は39億8100万円の中間純損失)だった。中間期ベースでは4期連続となる純損失の計上。

筆頭株主で50.74%の株式をグループで保有するセブン&アイ・ホールディングス、ニッセンホールディングスの両社は8月2日、取締役会でセブン&アイHDによるニッセンHDの完全子会社化を決議。セブン&アイグループは完全子会社化によってニッセンHDの業績の立て直しをめざす。

ニッセンHDの業績推移
ニッセンHDの業績推移(画像は通販新聞ダイジェストから

ニッセンHDが業績悪化に陥っているのは、中核子会社ニッセンの不振だ。経営合理化策の一環として実施した大型家具事業からの撤退に伴うインテリア関連売上が大幅に減少。スペシャルカタログの統廃合、カタログ多頻度発行施策の戦略修正などが影響している。

ニッセンの月次売上速報によると、2016年6月度まで17か月連続で前年割れが続いている。

ニッセンHDの2016年第1四半期(2015年12月21日~2016年3月20日)は、当期損失が25億4200万円。第1四半期末までに純資産は24億8200万円まで減少(自己資本比率は3.5%で、2015年12月期比で3.6ポイント減少)。債務超過に陥るリスクが表面化していた。

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