しまむらの2026年2月期におけるEC売上高は、前期比51.7%増の196億円だった。2025年10月に事業ごとに分かれていたオンラインストアを「しまむらパーク」に統合。サイト訪問者数が約3倍に増加するなど、各種指標が大きく改善した。
事業別のEC売上伸長率は、「しまむら」が前期比42.5%増、「アベイル」が同35.1%増、「バースデイ」が同112.0%増、「シャンブル」が同158.1%増といずれも大幅に伸長した。
事業別のECのトピックとして「、しまむら」ではECでの店舗受取サービスが好調に推移。来店時の「あわせ買い」を促進するなど、ECと実店舗の相乗効果が高まった。「バースデイ」では、ディズニーやサンリオなどのキャラクターになりきれる商品がECで反響を呼んだ。また、SNS販促の強化による流入増や、予約販売の拡充もEC売上の押し上げに寄与した。
商品別の売上構成比は、「子供アウター」が30.9%、「婦人アウター」が27.1%、「雑貨」が23.7%、「その他」が18.3%だった。
期中はデジタル施策も推進。アプリ会員情報とオンラインストアのデータを顧客管理システムに統合し、サイト訪問者に対するレコメンド機能を強化するなど、個別最適化されたマーケティングに取り組んだ。
海外進出も進めている。タイ市場向けに「Shopee」「Lazada」「TikTok Shop」へ出店。現地展示会への参加も含め、ECとSNSを軸に顧客接点の拡大と新規顧客の獲得を進めた。
全社でも増収増益、ECと店舗の連携が寄与
2026年2月期の連結業績は、売上高が前期比5.2%増の7000億3400万円、営業利益が同3.8%増の614億8300万円、経常利益が同5.1%増の636億7200万円、当期純利益が同6.1%増の444億6000万円の増収増益だった。
主力PBの機能性商品の拡充や販促強化、店舗とECの連携強化が奏功し、各事業で売上を伸ばした。「しまむら」事業では、夏・冬の機能性インナー商品が売上をけん引したほか、「姿勢サポートブラジャー」もヒット。高価格帯PBや共同開発ブランドの強化により客単価も上昇した。販促面では、インフルエンサーや人気キャラクターとのコラボ、重点フェア、アプリ会員向け施策、SNS発信を強化し集客力を向上。そのほか、自動釣銭機や清掃ロボットの導入、販促物のデジタル化などにより省力化も進めた。都市部への出店や既存店改装、ASEANでの生産拡大も収益基盤の強化につながった。
「アベイル」「バースデイ」「シャンブル」「ディバロ」も、トレンド商品やキャラクター施策、周年企画、EC強化などが寄与し、いずれも増収だった。
中計を上方修正、EC目標は210億円に
業績の好調を受け、「中期経営計画2027」の数値目標を上方修正した。2027年2月期の連結売上高は7291億円(従来7250億円)、営業利益は668億円(同665億円)、EC売上高は210億円(同180億円)へと引き上げた。
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