瀧川 正実 2015/2/12 13:00

ニッセンは2015年秋にも、ECサイトやカタログ通販で消費者が購入した商品を、「セブン-イレブン」で受け取ることができる取り組みを始める。現在、「セブンネットショッピング」で扱っているニッセンの一部商品は、「セブン-イレブン」で受け取ることができるが今秋にはそれを拡充。通販サイトやカタログで扱っている商品まで対象を広げる。セブン&アイグループのインフラを活用し、新たな価値を提供していく。

今秋にも「セブン-イレブン」で店頭受け取りできるようにするのは、ニッセンの通販サイト「ニッセンオンライン」と通販カタログで扱っている商品。現在、アパレルなど「セブンネットショッピング」で扱っている一部商品は、「セブン-イレブン」で受け取ることができるようにしている。

ニッセンは京都や三重などで物流センターを運用しているが、「セブン-イレブン」での店頭受け取りサービスを提供するために、物流センターの変更は行わないという。「セブン-イレブン」の物流ルートに、ニッセンの物流センターを加えることで対応していくようだ。

ニッセンは「セブン-イレブン」での受け取りサービスを始めることで、「通勤帰りに受け取りたい」「自宅で待っていられない」「自宅マンションの宅配Boxが常に一杯」「1人暮らしで見知らぬ人の訪問は不安」といった潜在ニーズを開拓する。

ニッセンが始める「セブン-イレブン」での店頭受け取り戦略

ニッセンが始める「セブン-イレブン」店頭受け取りサービス(出典はニッセンホールディングスの2014年12月期決算説明会資料)

ニッセンホールディングスは2014年、セブン&アイ・ホールディングスグループの傘下に入った。セブン&アイグループが掲げるオムニチャネル戦略を推進するため、これまでニッセンはセブン&アイグループとの協業を進めてきた。

商品・店舗開発分野では2014年9月、ニッセンのL~10Lサイズまでを取り揃えるレディースアパレルブランド「smiLeLand(スマイルランド)」が、イトーヨーカドーとの協業を始めている。

今後はニッセンが持つコールセンター機能を活用し、「セブンネットショッピング」で電話対応を行うといった取り組みも検討している。

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