ネット通販の送料は「ECサイト側の負担を希望」に6割超、「購入者が全額負担」は約2割

ネット通販利用者の送料に対する本音とは?

渡部 和章

2017年4月13日 9:00

ネット通販利用者の約7割は配送料がかかることに理解を示すものの、そのうち6割以上はECサイト側の負担を希望している。ジャストシステムが4月12日に公表した「ECサイトの配送に関する意識調査」から、ネット通販利用者の送料に対するこんな意識が明らかになった。

ECサイトで購入した商品について、「配送料がかかるのは理解できる」と答えた人は66.2%だった。

送料に対する考え方(ジャストシステム調査)

「送料」に対する考え方

送料への理解がある消費者のうち、「配送料は購入者が全額負担すべき」と答えた人は23.2%にとどまった。

一方、「購入者とECサイトが折半すべき」が48.3%、「ECサイトが全額負担すべき」が15.4%。ECサイト側に送料の負担を求めるユーザーは63.7%にのぼっている。

送料の負担先に対する考え方(ジャストシステム調査)

「送料」の負担先についての考え方

 

宅配ロッカー「利用経験あり」は12.8%

ECサイトで購入した商品を受け取るための専用ロッカー(宅配ロッカー)の利用状況などに関する調査も実施。宅配ロッカーを「知っていて、利用したことがある」と回答したユーザーは12.8%。2016年4月に行った前回調査から5.3ポイント上昇している。

宅配ロッカーを「知っている」と回答した割合は前回調査比6.3ポイント増の55.1%。宅配ロッカーの設置希望場所は「コンビニ」(57.1%)が最も多く、「駅」(36.1%)、「スーパー」(33.8%)の順だった。

20代の36%が「必ず最短納期で設定」

「即日配送」「翌日配送」など短納期の配送サービスを利用したことがあるユーザーは62.3%だった。

利用経験者のうち、即日配送や翌日配送を「必ず最短納期になるよう設定する」と回答した割合は24.6%。年代別では20代が36.5%、30代は25.5%、40代は17.2%、50代は16.3%で、若い世代ほど最短納期を望む傾向が強い。

調査の実施概要

  • 調査名:ECサイトの配送に関する意識調査
  • 調査期間:2017年4月6日(木)~ 4月7日(金)
  • 調査対象:事前の調査で「月に1回以上、ECサイトで買い物をしている」と回答した20~59歳の男女900名
  • 詳細調査レポートの詳細はこちら
この記事のキーワード

この記事をシェアしてほしいタヌ!

人気記事トップ10

人気記事ランキングをもっと見る

企画広告も役立つ情報バッチリ! Sponsored

「声のする方に、進化する。」会社全体最適を目標とするワークマンの「補完型EC」 が実践する「レビューマーケティング3.0」とは? 12月17日 7:00 「所有から利用へ」の潮流をAIで勝ち抜く。事例で学ぶレンタル・リユースビジネスの成功法則とEC構築術 12月16日 7:00 「サムソナイト」「グレゴリー」のEC改善事例。CVR改善+購入完了率が最大45%増の成果をあげたアプローチとは 11月12日 7:00 スマホゲーム「モンスト」ファンがお得にアイテムを購入できる「モンストWebショップ」はなぜ「Amazon Pay」を選んだのか。導入効果+UI/UX向上に向けた取り組みを聞いた 10月30日 7:00 アンドエスティが「3Dセキュア2.0」の超効率的運用に成功したワケ。オーソリ承認率大幅改善、売上アップにつながった不正対策アプローチとは? 10月28日 7:00 EC業界で市場価値を最大化する――「全体を見渡せる人材」になるためのキャリア設計 10月27日 7:00 転売ヤーが引き起こすEC市場の混乱に立ち向かう! Shopifyパートナー・フラッグシップが提案する最新対策 9月29日 8:00 14か月で累計売上30億円超え。 韓国のネイルブランド「ohora」の急成長を支えたEC戦略とは 9月22日 8:00 生成AI検索が変える消費者の購買行動。UGC活用でサイト流入を最大化する 9月10日 8:00 ほしい商品が見つからないイライラを解消し、CVRを向上! 検索機能強化と顧客満足度アップを実現するBtoB-ECサイト改善のポイントとは? 9月9日 7:00