三陽商会が生活雑貨の取扱スタート、モール型で「総合ファッションカンパニーめざす」

モール型のサービスを展開することで「SANYO iStore」の品ぞろえを拡充

渡部 和章

2018年9月12日 9:00

三陽商会は9月10日、公式オンラインショップ「SANYO iStore(サンヨー・アイストア)」で生活雑貨の取り扱いを開始した。

自社ブランド以外のキッチン家電や時計、ヨガマットなどを販売。今後はインテリアや寝具、化粧品なども取り扱う計画。

「SANYO iStore」の中に、仕入れ商品を販売する「BUYER'S COLLECTION(バイヤーズコレクション)」を開設した。三陽商会のバイヤーが品質やデザイン性にこだわって商品を選定しているという。

三陽商会は「SANYO iStore」の中に、仕入れ商品を販売する「BUYER'S COLLECTION(バイヤーズコレクション)」を開設
仕入れ商品を販売する「BUYER'S COLLECTION(バイヤーズコレクション)」

9月10日時点の「BUYER'S COLLECTION」の取扱商品は、衣類やバッグ、時計、キッチン家電、食器類、タンプラー、ヨガマットなど約150品目。

モール型のサービスを展開することで「SANYO iStore」の品ぞろえを拡充。サイトの知名度を高めるとともに、既存顧客の訪問頻度の向上を図る。

新たな商品の提供を通し、「総合ファッションカンパニー」への進化をめざすとしている。

「BUYER'S COLLECTION」 商品ページ
「BUYER'S COLLECTION」 商品ページ

2019年度にEC売上高80億円を計画

三陽商会は2017年2月に発表した中期経営計画において、成長戦略の1つとして「SANYO iStore」を活用したモール型のプラットフォームビジネスの展開を掲げた。

「Sanyo Innovation Plan 2017」成長戦?施策の進捗状況
三陽商会は2017年に新経営計画Sanyo Innovation Plan 2017」を公表(画像は編集部が2018/2/14公表の資料をキャプチャして追加)

EC売上高を2016年の42億円から、2019年に80億円に拡大する計画を発表。EC専用商材の仕入れ枠の拡充や「SANYO iStore」の機能拡充などに取り組む方針を示した。

2017年12月期のEC売上高は前期比20%増の50億円。自社ECが37億円、外部のECモールが13億円だった。

三陽商会のEC売上高の推移 2018年12月期のEC売上高は前期の約50億円から65億円に拡大
三陽商会のEC売上高の推移(画像は編集部が2018/2/14公表の資料をキャプチャして追加)
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