RIZAP傘下のジャパンゲートウェイを譲受したのは「ショップジャパン」のオークローン創業者が経営する「萬楽庵」

ジャパンゲートウェイを買収した萬楽庵は、新規事業として美容・ヘルスケアの通販を手がける予定

渡部 和章

2019年1月28日 7:30

RIZAPグループは1月25日、ヘアケアや化粧品などを販売している100%子会社ジャパンゲートウェイの全株式を、萬楽庵に売却した。グループの業績立て直しに向け、事業の選択と集中に取り組む中、ジャパンゲートウェイの短期的な収益改善は難しいと判断し株式売却を決めた。

萬楽庵は、「ショップジャパン」を展開するオークローンマーケティングのファウンダー(創業者)である中村規脩氏(萬楽庵会長)が経営している。不動産事業やカフェ運営などを手がけているが、今後、新規事業として美容・ヘルスケアの通販を行う予定。新規事業との相乗効果が見込めることから、ジャパ ンゲートウェイの株式を取得した。

ジャパ ンゲートウェイはノンシリコンシャンプー「レヴール」などを、ドラッグストアなどで販売している。

RIZAPグループは2017年12月20日にジャパンゲートウェイのヘアケア・ボディケア・フェイシャルケア商品の企画販売事業を取得。2019年3月期には新商品を投入し、テレビCMなどで大規模なプロモーションを展開していた。しかし、販売実績が計画を下回り、投資回収の目処が立たないことから、2019年3月期上期に営業損失を計上した。

ジャパンゲートウェイ株の売却額は非公表。RIZAPグループは株式譲渡に伴い、約8億円の売却損を2019年3月期第4四半期に計上する見通し。

オークローンマーケティングは1993年創業。低反発マットレス「トゥルースリーパー」、置き換えダイエット食「ヒルズダイエット」、エクササイズ用DVD「ビリーズブートキャンプ」などのヒット商品を手がけてきた。2018年6月発表の官報によると、2018年3月期の売上高は483億2700万円、営業利益は9億3400万円、当期純利益は6億100万円。

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