中国国内で2015年に配送された荷物の80%はEC商品でした。アリババ社とCBNデータ社の調査によると、そのほとんど(87%)が、消費者へは送料負担なしで発送されていたそうです。

数年前、アリババグループホールディング社の創設者ジャック・マー氏は、「中国の消費者がECでオーダーした商品は24時間以内に受け取れるようにしたい」と語っていました。eコマースの台頭が中国の配送業界を急激に変えている今、マー氏の夢は現実になりつつあります。

アリババ社の関連会社で物流サービスを手がけるツァイニャオサプライチェーンマネージメント社と中国の調査会社CBNデータ社の共同調査「中国スマート物流レポート」によると、中国の消費者は2015年、平均2.6日以内に商品を受け取り、2014年より14%も早くなっています

中国の東沿岸部では、平均2日以内に商品を受領。上海の消費者はさらに早く、1.7日以内に商品を受け取っているそうです。

ツァイニャオ社のCTOであるワン・ウェン氏は、「2015年に中国国内で206億個の荷物が配達されました。そのうち80%はECの商品だと言われています。EC商品の物量は、昨年(2015年)だけで40%も伸びました」と、記者会見で語っています。

中国スマート物流レポートによると、全物量の内、87.3%が送料無料で消費者に届けられたそうです。中国の中心部では、送料無料になる購入額まで買い物をする消費者が多い為、89.4%の商品が送料無料で配達されました。

国際配送にかかる日数も短くなっています。2015年では、中国の消費者が海外発送の商品を受け取るまでの日数は、前年に比べて3分の1も短縮されたそうです。ただ、レポートの中では具体的な日数は明らかにされていません。

中国の村落への配送も2015年に激増しました。中国全体の配送の25%は村落地域が占めており、中国西部や南部の発展途上地域への配送は昨年(2014年)に比べて50%以上も増加したそうです。

配送会社は成長の見込みが大きい地域に投資を行う為、ECの発達と配送の効率化は両輪で発展するとレポート内で言及しています。

中国の物流会社は、ECの配送オペレーションを効率化する為、新しい技術を導入し始めています。ツァイニャオ社が提供している“データシェアネットワーク”(配送業社による情報入力や情報交換の時間を短縮するため、デジタル配送伝票サービスなど)を利用する物流会社が多く、中国国内の荷物の70%がツァイニャオ社のシステムで処理されています。ツァイニャオ社は最近、倉庫での商品選別にロボットを使い始めたそうです。

また、中国最大のオンラインショッピングサイト「Taobao」の消費者は、商品の輸送中でもオーダーキャンセルも行うことができるようにしたと発表しました。配達前にオーダーをキャンセルした消費者は、より早く返金を受け取ることができます。テストでは、消費者が返金を受け取るまでの時間が73時間から19時間に短縮されたそうです。

物量の増加に比例して、ECの物流業界で働く人の数も増えています。現在では、ECの物流に従事する労働者数は203万人にまで広がり、5年前と比較すると340%の増加です。203万人の内、60%は配送スタッフが占めています。

中国では、一般的な国内配送の荷物は2.6日以内に配達され、送料は約15元($2.30)です。

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この記事は今西由加さんが翻訳。世界最大級のEC専門メディア「Internet RETAILER」の記事をネットショップ担当者フォーラムが、天井秀和さん白川久美さん中島郁さんの協力を得て、日本向けに編集したものです。

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