中国の物流会社ツァイニャオ社は、128の倉庫、4万のサービスセンター、170万人の配達人員を抱え、1日に6億件もの出荷情報を処理しています。

中国浙江省に本拠を持つ物流事業者ツァイニャオサプライチェーンマネージメント社は、シンガポールのGICプライベート社テマセクホールディングス、マレーシアのカザナナショナル社、中国のプリマベラキャピタルグループなど、複数の投資会社から資金を調達しました。

ツァイニャオ社が資金調達をするのは今回が初めてのこと。金額は明らかにしていませんが、中国の「i黒馬網社」のデータによると、今回の調達額は15億ドルに上ると見られます。

アリババグループホールディングスと複数の運送会社で2013年に共同設立されたツァイニャオ社は、迅速な配達を確立するためのオープンプラットフォームをめざしています。

物流はビジネスの需要なインフラであり、今後10年、中国経済発展の機動力になるでしょう。我々のミッションは、販売元、配送業社、そして消費者の効率を改善するための、オープンかつリソースをシェアできる物流プラットフォームを提供することです。

と、ツァイニャオ社のトン・ウェンホン社長は語っています。

ツァイニャオ社は、中国国内なら24時間以内、世界では3日以内の配送をめざしています。

ツァイニャオ社は配送業社による情報入力や情報交換の時間を短縮するため、デジタル配送伝票を開発しました。配送業社が販売元から荷物を受け取る前に配送ルートを決めることができる機能があり、デジタル配送伝票は大変役に立つようです。

ツァイニャオ社は以前のオペレーションに比べ、フルフィルメントの効率が30%向上。2014年のシングルズデー(独身の日)では、7日間で2億5000万個の荷物を出荷しましたが、2015年には同量の荷物を1日半で出荷しています。ツァイニャオ社によると、取り扱う荷物の60%がデジタル配送伝票を利用しているそうです。

ツァイニャオ社は先日、中国語で“荷物”を意味する「Guoguo」というアプリをリリース。そのアプリを利用すると、配送業社と消費者がより簡単に情報のやり取りができるようになります。

配達員が配達中に、近隣の消費者から返品を受け取ったり、発送用の荷物を受け取ることも可能になります。消費者は「Guoguo」を通じて配送サービスを評価レビューできるので、オペレーションの問題をより早く解決できるようになったそうです。

中国で取り扱われる荷物の約70%に、ツァオニャオ社のネットワークが使われており、128の倉庫、4万のサービスセンター、170万人の配達員を駆使して、1日に6億件もの出荷情報が処理されています。

ツァイニャオ社は中国の20の都市で当日配送を実施。150の都市で翌日配送を行っています。また、海外でも49の倉庫を管理し、越境出荷も1日400万件まで対応可能です。中国の大都市で、生鮮から大型家電まで、注文から2時間以内に配達するサービスも展開しています。

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この記事は今西由加さんが翻訳。世界最大級のEC専門メディア「Internet RETAILER」の記事をネットショップ担当者フォーラムが、天井秀和さん白川久美さん中島郁さんの協力を得て、日本向けに編集したものです。

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