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オイシックスは株主総会を6月20日に開催、新社名「オイシックスドット大地」(Oisix.daichi)の決定を記念して、大地を守る会の契約生産者の土にオイシックスの契約生産者が育てるケールの苗を植え、両社の融合による飛躍を決意する「苗植えセレモニー」を行った。

「苗植えセレモニー」の様子
使用された土は埼玉県で50年に渡って野菜作りを続けてきた生産者の土。ケールは生命力が強い緑黄色野菜

10月の経営統合後は「オイシックスドット大地株式会社」が誕生し、オイシックス代表取締役社長の高島宏平氏が社長に、大地を守る会代表取締役社長の藤田和芳氏が会長に就任する。

オイシックス代表取締役社長の高島宏平氏
オイシックス 代表取締役社長の高島宏平氏
大地を守る会代表取締役社長の藤田和芳氏
大地を守る会 代表取締役社長の藤田和芳氏

日本の社会に“食べていたいもの”を増やす

「大地の会とオイシックスのビジネスモデルはきわめて似ているがお客さまの重なりが少ない。オイシックスは20代後半から40代前半のお客さまが多く、Webでの注文が中心。大地の会のお客さまは40代後半以上のお客さまが多く、カタログからの注文が中心。

オイシックスはどちらかというとマーケティングに強みを持っているのに対し、大地を守る会はこれまで築き上げてきた生産者とのネットワークが強み。

両者の企業理念も近く、戦略的、合理的に考えた結果としての判断に加え、我々が一緒になるのと別々に競うのと、どちらが日本の社会のためになるのかという議論をしてきた。力を合わせた方が、食べていたいものの選択肢を日本の社会に増やすことができるのではないかと意見が一致した」(高島氏)

両社は今年の3月31日に株式交換を終えた。4月からオイシックスのサイト内で大地を守る会の商品を取り扱っており、5週連続で売上・利益目標を達成している。

現状はオイシックスが親会社で大地を守る会が100%子会社。10月の統合後も大地を守る会のブランドは存続させていく。

統合によって食品の相互供給が可能となり、売上単価の向上、商品調達の強化が見込まれる。また、物流ノウハウの共有や決済手数料のボリュームディスカウントなどによる、5000万円程度のコスト削減効果も見込んでいる。

オイシックス 代表取締役社長の高島宏平氏
新しい企業理念は「これからの食卓、これからの畑」

「Kit Oisix」「とくし丸」が好調

オイシックスの2016年度の業績は、売上高は前期比114%の230億円、営業利益は前期比110%の8.5億円で計画通りの114%成長。大地を守る会との株式交換に伴う費用約1億円を除けば計画を達成した。

レシピと加工済みの食材がセットになった「Kit Oisix」(キットオイシックス)について、会員数が156.2%成長の5万人と好調。シリーズ累計出荷数は500万個を突破した。

全体の会員数も前期比23.7%増の13万7,359人に増加。ただ、低頻度利用者の増加により、会員1人あたりの月間売上高は前期比3%減の11,890円となった(ともに2017年3月末時点)。

時短商品にニーズがあるとわかってきたため、今後もカット野菜、冷凍食品、添加物不使用の惣菜などの開発を強化する。去年に引き続き工場を新設し、生産能力2.5倍を目標に増床予定。

もう1つ好調なのが、移動販売車「とくし丸」による、買い物が困難な過疎地での移動販売事業。全国36都府県で、前期比90%増の97台が稼働しており、流通総額は10.3億円に成長した。2019年3月期末までに500台稼働が目標。

「オイシックスの利益はロイヤリティ収入なので利益としては小さい。流通総額を増やし、買い物難民の方のための社会インフラを作っていきたいと考えている」(高島社長)

大地を守る会との経営統合、「Kit Oisix」と「とくし丸」の成長によって、従来の「2019年に流通総額400億円達成」という目標を、1年前倒しで今期内に達成するとしている。

オイシックスドット大地新社名正式決定
新社名については、「ドメインは出自を表すもの。私たちの出自は大地である。自然から得られた食の恵を食卓にお届けするのが私たちの仕事と考え、大地というドメインの上にオイシックスがいるような意味で“オイシックスドット大地”という社名になった」(高島氏)。

GAPの取得・運用を無料で支援

今秋から、契約農家に向けてGAP(Good Agricultural Practice/農業生産工程管理)の取得と運用を支援する取り組みを開始する。

GAPとは、農業生産活動の各工程の正確な実施、記録、点検および評価による持続的な改善活動のこと。2020年の東京オリンピック選手村で提供する食材についても、GAPの取得が条件とされているが、短期的には経済的リターンがないため、ほとんどの生産者は取得できていない。

オイシックスドット大地ではGAP取得について、生産者に対して無料で指導を行い、審査料も負担する。また契約農家に限らず、GAP取得生産者向けに「生産管理アプリ」を提供予定。GAP運用の負担を軽減する。

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