三陽商会がリユース品販売を開始。自社製品を「RE:SANYO」ブランドとして再販

三陽商会が衣料・雑貨のリユース品ブランド「RE:SANYO」の販売を開始。年3月から回収を行っている自社製品を再販する。都内・新宿区のアウトレットを扱う実店舗から取り扱いをスタートした。

鳥栖 剛[執筆]

2024年6月24日 8:30

三陽商会は6月21日、衣料・雑貨のリユース品ブランド「RE:SANYO」の販売を開始すると発表した。3月に始めた回収活動によって集まった自社製品を再販する。

同日からアウトレットを扱う都内・新宿の実店舗を販売店第1号とし、リユース販売を開始。年内にさらに2店舗でもリユース販売を始める。

三陽商会がリユース品販売を開始。自社製品を「RE:SANYO」ブランドとして再販
リユース品は実店舗で販売を行っていく

三陽商会ではサステナブルに関する取り組みの一環として、3月から自社製品の衣料や雑貨の回収活動をスタート。5月末時点で583の売り場で回収を行い、1万点以上を集めた。8月までにはEC・アウトレットを除く全売場での回収活動実施、年間5万点の回収を目標としている。

回収品は、仕分け後、再販可能な商品はクリーニングなどを行い「RE:SANYO」として販売する。三陽商会独自の基準を設け、一定の品質が保たれた「三陽商会認定リユース品」として展開。「RE:SANYO」のブランド名は認定品として商品下げ札などにも使用していく。

なお、再販をしない製品はリサイクルする。羽毛製品については、品質表示のダウン率50%以上の背品は、羽毛リサイクルを促進する団体である一般社団法人Green Down Projectを通じてリサイクルする。その他は、協業先のECOMMITを通じて資源循環につなげる。

三陽商会がリユース品販売を開始。自社製品を「RE:SANYO」ブランドとして再販
回収品は仕分けを行い再販しない製品もリサイクルする

「RE:SANYO」の販売店第1号となるのは、都内・新宿区の既存店舗「サンヨーG&Bアウトレット落合店」。1階部分をリユース売り場とする。店内什器もリユース什器を採用し、環境に配慮した内装とした。

リユース什器のうち、木材を使用した什器は間伐材が使用されたものを、そのほか、卵殻を原料に用いたトルソーや紙製ハンガー、再生素材のカーペットを内容の一部に採用した。店内では同社のリユース事業についての説明パネルの展示や、衣料回収ボックスを設置しリユース事業や回収活動の訴求も行う。

三陽商会がリユース品販売を開始。自社製品を「RE:SANYO」ブランドとして再販
リユース販売実施店舗では取り組みのパネル展示なども行う
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