鳥栖 剛[執筆] 3/24 7:30

三陽商会は3月19日、店舗受け取りなどができる婦人服ブランドの複合型ショップ「SANYO Style STORE(サンヨー・スタイルストア)」を大丸東京店に新規オープンした。「SANYO Style STORE」は2023年3月に1号店をオープンして以来、全国で9店舗目となり都内では初出店。

三陽商会、OMOを強化。店舗受け取りなどできる婦人服ブランドの複合型ショップ「SANYO Style STORE」を都内初オープン
「SANYO Style STORE」大丸東京店

「SANYO Style STORE」は、アッパーミドル層向けの婦人服ブランド「AMACA(アマカ)」「EVEX by KRIZIA(エヴェックス バイ クリツィア)」「TO BE CHIC(トゥー ビー シック)」「TRANS WORK(トランスワーク)」の4ブランド(店舗によっては3ブランド)を展開するストア。季節ごとに各ブランドの主力商品を集約し、ブランドの垣根を超えた商品とコーディネートを提案している。

ブランド単独の店舗とは差別化した品ぞろえを展開。消費者はワンストップショッピングよる利便性向上、ショップ側は顧客の多様なニーズへ効率的に対応できるのがメリットとなる。

店舗およびECサイトの在庫を指定の店舗に取り寄せ、試着後に購入できるOMOサービス「TRY&PICK(トライ&ピック)」も展開。出店する百貨店など同一館内では取り扱いのない三陽商会のブランドでも取り寄せに対応する。「TRY&PICK」は2023年からサービスを開始し、OMOサービスの要としてECと店舗の連携を強化、店舗とECの在庫を柔軟に活用している。

三陽商会、OMOを強化。店舗受け取りなどできる婦人服ブランドの複合型ショップ「SANYO Style STORE」を都内初オープン
店舗およびECサイトの在庫を指定の店舗に取り寄せ、試着のうえ購入が可能

今後「SANYO Style STORE」では、都市部の百貨店への出店と並行しながら百貨店以外の販路も含めた地方への出店も計画。2027年度に全国20店舗の展開をめざす。2025年度は、3月に阪神梅田本店、4月に松坂屋名古屋店と天満屋福山店をオープンする予定。

そのほか「SANYO Style STORE」では、サステナブルの取り組みも強化。補修受付カウンターを設置し長期着用を推進している。三陽商会が製造・販売した衣類の補修を有料で受け付ける窓口を店舗に設置し、補修など長期着用をサポート。不用になった衣類の回収も手がける。

三陽商会が製造した衣料品・バッグなどの一部雑貨製品を回収し、衣料・雑貨のリユース品ブランド「RE:SANYO」に活用するなどリユース・リサイクルへつなげている。

また、FSC認証ハンガーや床材に再生素材を使用し、環境に配慮した店舗作りも進めている。FSC認証とは、責任ある森林管理を世界に広めることを目的として設立された非営利団体であるForest Stewardship Council(森林管理協議会)が制定している認証制度。FSCマークは、適切に管理された木材が使われていることを表しており、ハンガーは塗装を最小限にした。三陽商会ではFSC認証ハンガーを全ブランド共通とすることでブランド毎のハンガーを使用した場合と比べて必要数を減らし、資源使用の削減をめざしている。

三陽商会、OMOを強化。店舗受け取りなどできる婦人服ブランドの複合型ショップ「SANYO Style STORE」を都内初オープン
補修カウンター(写真左)と衣類回収ボックス(写真中央)を設ける。店内のハンガーはFSC認証のものを使用(写真右)
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