瀧川 正実 2015/6/9 8:00

マーケティングリサーチサービスのバルクは「インターネットショッピングに関する調査」を実施し、その結果を公表した。それによると、ECの年間利用額に関する調査では男女ともに60代が最も多く使用。なかでも60代女性では平均利用額は22万6089円となり、唯一20万円を上回った。

アンケートは1045人にWebアンケート方式で実施。男性514人、女性531人、それぞれ20代~60代までを対象に行った。

男女合わせた全体の平均利用額は15万2877円で、平均単価は1万1797円。男女別に見ると、60代男性の平均利用額は19万3608円で、平均単価は1万6185円だった。女性も60代が最も利用し、平均利用額は22万6089円で、平均単価は1万6651円。年齢が下がるにつれて、平均利用額、平均単価ともに下がる傾向にある。

バルクが実施した「インターネットショッピングに関する調査」①

インターネットショッピング年間利用金額 性年代別グラフ(出典はバルクの調査資料

ちなみに、20代女性の平均利用額は6万3014円。平均単価は6万211円で最も低い。60代女性とは平均利用額、平均単価ともに2倍以上の開きがある。

平均単価は年間利用金額を年間利用回数で割り、各性年代ごとに平均値を算出している。年間の平均利用回数は全体で14.7回。最も少なかったのは20代女性で9.7回、最も多いのは18.1回で50代女性だった。

バルクが実施した「インターネットショッピングに関する調査」②

インターネットショッピング年間利用回数 性年代別グラフ(出典はバルクの調査資料

どの通販サイトを利用しているか年代別に調査したところ、30代以上の男女は「楽天市場」の割合が最も多かった。一方、20代男女は「Amazon.co.jp」がともに最も高く、男性が87.8%、女性が85.7%だった。

「Yahoo!ショッピング」は40代男性、50代女性の利用割合がともに50%を超えている。一方、20代男女を見るとともに30%台。20代男性は37.8%、20代女性は36.9%にとどまっている。

バルクが実施した「インターネットショッピングに関する調査」③

インターネットショッピング利用サイト 性別グラフ(出典はバルクの調査資料

ネットショッピングの利用理由について、コレスポンデンス分析(多変量解析法の1つである対応分析)を用いて実施。「食料・飲料・酒類」の購入が多い50代女性は、「家まで持ち帰る手間が省ける」というスコアに近い結果になった。

30代男性・50代男性・40代女性は「好きな時間に買い物ができるから」「近くのお店で買うことができないから」というスコアに近かった。「仕事により買い物をする時間が限られていることが要因と考えられる」(バルク)と言う。

「本・コミック・雑誌」「CD・DVD・ゲーム」などの購入が多い20代男性は、「品ぞろえが豊富だから」というスコアに近い結果になっている。

バルクが実施した「インターネットショッピングに関する調査」④

インターネットショッピング利用理由 性年代別散布図(出典はバルクの調査資料

スマートフォンを使ったネットショッピングについて聞いたところ、全体では20.8%がスマホでECを利用したと回答。20代が最もスマホでECを利用する割合が高く38.0%。続いて30代が26.9%だった。

一方、主にスマホを使ってショッピングを利用する主利用率を見てみると、数値は下がり、全体では4.1%、20代では13.9%に低下している。

バルクが実施した「インターネットショッピングに関する調査」⑤

スマートフォン保有率・利用率 年代別比較グラフ(出典はバルクの調査資料

調査概要は次の通り。

  • 調査方法:Webアンケート方式
  • 調査対象:20代~60代男女(バルクのモニター)
  • 調査時期:2015年1月22日~2015年1月27日
  • 有効回答数:アンケート参加者数:合計1,045人
    男性514人(年代別内訳: 20代/102、30代/102、40代/100、50代/105、60代/105)
    女性531人(年代別内訳: 20代/100、30代/108、40代/109、50代/111、60代/103)
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