森野 誠之 2015/12/1 8:00

今週の要チェックは配送関連です。素早く配送すれば便利かと思いきや受け取る回数が増えてしまってかえって不便になってしまったり、早過ぎてちょっと引かれたりとAmazonさんも大変です。そんな中、越境ECでも配送問題が出てきていますのでご注意を。

※記事の難易度を、低い難易度低から高い難易度高まで、3段階で示しています。

EC全般

  • それ、いつまで使えますか? EC事業者向け寿命の長い「ツール」の選びかた | ECzine(イーシージン)
    http://eczine.jp/article/detail/2405

    笹本がコンサルティングをしているクライアントさんに対しては、EC関連のさまざまなツールやサービスの導入、あるいはコンテンツを制作する際に、「いつまで使えるか?も考えて選択してください」と言っています。

    この「選択」は、さまざまなことを考慮に入れる必要があり、また、変化の激しいEC業界のなかで、将来、何が残って何が廃れていくのかを見極めていくのは容易ではないのですが、この「選択」が、コンテンツ制作費や、システム導入費の減価償却期間を決めるのです。

    新しい仕組みを導入する時は時間もお金もかかりますので、どれだけ長く使えるかがポイントになってきますね。新し過ぎる仕組みはちょっとずつ使って様子を見ながら。

  • セブンイレブン、鈴木会長肝いりの新事業「オムニセブン」が不発 (ニュースソクラ) | Yahoo!ニュース
    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151124-00010000-socra-bus_all

    苦戦の理由は、アマゾンや楽天に較べて商品の数や種類があまりにも少なく、ショッピングサイトの魅力がないことと、肝心の加盟店主(オーナー)からの賛同が得られていないからだ。

    確かに少ないです。まだまだこれからだと思いたいですが、ヨドバシカメラやLOHACOのように個性を出せないと忘れ去られてしまいそうです。

  • チャージバックを未然に回避しよう。怪しい注文を見破る5つのポイント | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/2286

    • 平均注文金額よりも高い金額の注文だった……42.9%
    • 特段怪しい点は見受けられなかった……35.7%
    • 転送サービスを利用していた……25.0%
    • 短時間の内に複数回購入があった……21.4%
    • 注文情報に意味不明な文字列などが含まれていた……14.8%

    2番目に注目ですね。気づかないうちにやられてしまう……。こうならないためにも、ちょっとでも怪しそうな注文は処理時に気付けるようにしておきたいです。スタッフの意識付けが大事ですが、やり過ぎてなんでもかんでも疑わないように。

配送

  • Amazonのせいで、荷物の受け取りに罪悪感を感じるようになった。 | 就活を食べてます
    http://www.shukatsu-eat.com/entry/2015/11/21/214419

  • 半日ちょっとでAmazonから荷物が届く社会は狂っている | シロクマの屑籠
    http://p-shirokuma.hatenadiary.com/entry/20151123/1448263800

    これはタイトルでわかります。「過ぎたるは猶及ばざるが如し」といいますが、やりすぎは反発を招いてしまいます。他社もこの動きに追随すると思われますが、Amazonが叩かれてしまうのは、配送業者さんに押し付けて自分は注文を取るだけというイメージがあるからでしょうね。実際はAmazonも倉庫などの工夫(http://ascii.jp/elem/000/001/080/1080758/)もしているのですが……。

  • 本日より!楽天商品がミニストップでも24時間受取可! | 【ECのミカタ】
    http://ecnomikata.com/ecnews/backyard/6952/

    こちらは配送方法の工夫です。コンビニはどこのモールがどこで受け取り可能かを調べておくと良いですね。受け取り可能なコンビニでからモールを選ぶ人も出てきそうです。

  • ボルボがネット通販の購入商品を車に直接配達、商業ベースとして世界初の配送サービス | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/2333

    車への直接配達は、顧客の車を一度だけ開閉できるデジタルキーを使用する。車の所有者は、ネットで商品を注文すると、商品配達の通知を受け取るだけ。配送員がデジタルキーを使って商品を届ける仕組みで、その後、購入者は車に荷物が届けられているか確認すれば取引が終了する。

    この方法なら日本では意外と普及するかも?

  • ヤマト運輸、「メール便」廃止騒動のそれから | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト
    http://toyokeizai.net/articles/-/92549

    先日の意見広告(http://www.kuronekoyamato.co.jp/ad/20151112/)を読んでいるとこの記事も理解しやすくなります。このあたりの動きも押さえながら配送業界の動きを見ておきましょう。

  • 日本勢も爆買いの恩恵受けた「独身の日」。8社の成果と浮かび上がった課題とは | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/2332

    Tモールの独身の日の売り上げは好調だった一方で、予約販売のキャンセルや商品到着後のクレームなどが発生するのはこれから。予約販売は商品価格の一部を前金として徴収しており、キャンセル発生時の収益リスクは低くなるものの、中国から日本への輸送費が新たなコストとして発生する。「物流費の課題が大きい。これらを負担してもなおメリットがあるか検討したい」とした。

    こちらでも配送の問題。日本だけではなくて世界的な問題になってますね。

モール関連

  • 【楽天市場】2015年 年間ランキング
    http://ranking.rakuten.co.jp/yearly/

    1位はボタニカル シャンプー/ トリートメント 「ボタニスト」でした。5位に入っているワンダーコアは日用品や食品ではないので相当な数が売れたんでしょうね。

  • Yahoo!ショッピング、ポイント5倍キャンペーンを3月末まで開催 ー プレミアム会員はアプリ利用で11倍に | Shopping Tribe
    http://shopping-tribe.com/news/23646/

    キャンペーンは「Yahoo!ショッピング」で取扱う約1億8千万店のアイテムすべてが対象となり、11月27日から3月31日までという4ヶ月間以上の長期間にわたりキャンペーンを実施する。

    かなり長期間のキャンペーンですが、楽天の50倍などと比較するとインパクトに欠けてしまいますので、Yahoo!さん独自の何かが欲しいところですね。

リスティング広告関連

  • リスティング広告 2015~2016 年末年始の広告の審査について | 株式会社アイエムシ
    http://www.i-m-c.co.jp/ad_column/?p=4683

    • Yahoo!プロモーション広告
      アカウントの新規のお申し込みは2015年12月23日(水)の23時59分までに申し込めば12月28日(月)までに確認するとの事。キーワード、広告文などの入稿については、12月18日(金)の23時59分までに入稿したものに関しては年内に審査をおこない、それ以降については2016年1月5日以降、順次対応するとの事です。
    • Googleアドワーズ
      ポートのお休みはYahoo!プロモーション広告と同じく、12月29日(火)~2016年1月4日(月)までお休みで5日(火)から営業開始との事。お問い合わせは12月28日の正午以降の場合、返答が年明け5日以降になるかもしれないとの事なので、注意が必要です。また広告の審査については、12月22日(火)までで、22日以降に入稿したものは年明けになる可能性があるとの事です。

    新規の広告は12月の中旬ぐらいまでには入稿しておきたいですね。新年早々つまづきたくないですから。

SNS関連

  • 越境ECの先駆者「Tokyo Otaku Mode」がInstagramに力を入れる2つの理由 | ECzine(イーシージン)
    http://eczine.jp/article/detail/2415

    Instagramが重要である理由は、越境ECにおいて「非言語コミュニケーション」が重要であるからです。ECサイトを越境対策する方法は、サイトを多言語化することだけだとは考えていません。

    (中略)

    商品の良さを伝えるのに、すべての文章を翻訳するという発想をいったん置いておいて、クオリティの高い写真を10、20アップしてみてください。当社の実績では、そのほうがずっとコンバージョン率が上がっています。

    Instagramは見てわかるのが強みなようですね。商品にもよると思いますが写真は工夫をしておきたいです。

売上アップのヒント

  • 第8回 ミッド・インターナショナル | ぎふネットショップマスターズ倶楽部
    http://www.gifunetshop.com/

    会長からは『安売りするくらいなら捨てろ!』と叱咤激励を受けており、いかに安売りせずに、さらには広告費も使わずに『買ってもらえるか』に全員が知恵を振り絞っての運営を続けています。

    根性論に聞こえるかも知れませんがアパレルで値引きをせずに売るのはとっても大変なことです。セールも福袋もどんどん早まっていますが、ぐっとこらえて知恵を出してみましょう。

  • 成城石井は、なぜ「安くない」のに売れるのか | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト
    http://toyokeizai.net/articles/-/94092

    成城石井は「マーケティング」という言葉を好まない。もしマーケティング、ターゲットゾーンといったことを考えていたら、若い女性のシャンパン需要を逃してしまっていただろう。成城石井がこだわっているのは、たった一つ。それは「お客の期待にどう応えていくか」。「ビジネス」「商売」における本質である。

    いろんな人の要望に応えることで結果的に多様化していって飽きないお店になったのかも知れません。売り方はそれぞれのショップで決めることではありますが参考にしたいですね。

ネット通販業界の最新情報は、こちらも要チェック!

価格よりも利便性の時代? イマドキの消費行動/価格競争に負けない商品開発のヒント | ネットショップ担当者フォーラム2015年11月20日~11月26日の週間人気記事ランキング

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