I-ne、新ブランド+既存ブランドからの新商品をラインアップ。販路拡大を見込む製品の特徴とは?
I-neは3月13日、東京・渋谷でメディア向けに4ブランドから発表した新商品の説明会を開いた。4ブランドのうち2つは新たに設けたブランド。D2Cブランドでヒットを飛ばし続けるI-neの、新商品や新ブランドの特徴をまとめる。
「BOTANIST(ボタニスト)」のリニューアル新商品「ボタニカルヘアマスク」2種
「ボタニスト」からは、ヘアケア商品「ボタニカルヘアマスク」を発売する。
「ボタニカルヘアマスク」は、クリームタイプの「ボタニスト ボタニカルヘアマスク デイリーダメージリペア」(税込1650円/内容量200グラム)とバームタイプの「ボタニスト ボタニカルヘアマスク ディープダメージリペアバーム」(同1870円/180グラム)の2種を展開。発売日は3月21日で、販売チャネルは公式オンラインサイト、「楽天市場」、Amazon、「Yahoo!ショッピング」を予定している。3月下旬からは卸売りも展開する。
いずれの商品も、タンパク質成分を補う「豆プロテイン」を配合している点が特徴。クリームタイプは毎日のケアに、バームタイプは週に1~2回のディープケアに向いているという。
「豆プロテイン」は髪の構成要素であるタンパク質にアプローチする成分。体の内側からの健康美にも目を向けた、根本的なケアができる商品開発に臨みました。
さらに、今回発売する2種類のヘアマスクには、ボタニカル補修成分を配合しています。成長傾向が続いているヘアマスク市場では、より機能性が高く、高価格帯の商品を求めるお客さまが増えており、特に補修力を競う時代になっています。(I-ne「ボタニスト」商品開発 吉田周平氏)
医薬部外品を初展開。2月にスタートした頭皮トラブル向けのブランド「WELLP(ウェルプ)」
ハーバルウェルネスブランド「WELLP(ウェルプ)」は、「ボタニスト」のサブブランドとして創設し、2024年2月に発売したブランド。フケやかゆみなどの頭皮トラブルに悩む人にアプローチする。販路は卸売りのほか、3月1日からは公式オンラインストアなどECでも販売している。
商品ラインアップは薬用シャンプー「ウェルプ 薬用スカルプケアシャンプー[モイスト]」(同1540円/370ミリリットル)、トリートメント「ウェルプ 薬用スカルプケアトリートメント[モイスト]」(同1540円/370グラム)。シャンプーとトリートメントは、I-neとしては初の医薬部外品となる。このほか、頭皮ローション「ウェルプ スカルプケアローション」を展開。ローションは「化粧品」として販売している。
シャンプーとトリートメントには、フケやかゆみを防ぐ有効成分、スキンケア成分、毛髪補修成分などを配合。頭皮の悩みだけでなく、毛髪の内部のダメージにも働きかけて軽減する。
「ウェルプ」からは、トライアルセットや、詰め替え商品も展開している。
「頭皮と毛髪のための薬用シャンプー、薬用トリートメント」がコンセプトです。健やかな頭皮環境に整え、滑らかな毛髪に導きます。
頭皮ローションは、べたつきが少ないのに保湿力に優れた配合。形状は、狙ったところに塗布しやすいジェットスプレータイプです。(I-ne「ウェルプ」 商品開発 井上 亜衣子氏)
第2のキューティクルをつくる“ラッピング美容”ブランド「Qurap(キュラップ)」
4月1日にECと卸売りで販売開始するヘアケアブランド「Qurap(キュラップ)」は、傷んだ髪を美容成分で“ラッピング”する処方に特徴を持つ。
製品展開はシャンプー「キュラップ ラッピングモイストシャンプー」(同1540円/440ミリリットル)、トリートメント「キュラップ ラッピングモイストトリートメント」(同1540円/440グラム)、ヘアオイル「キュラップ ラッピングモイストヘアオイル」(同1595円/80ミリリットル)。ほか、トライアルセット、詰め替え商品も取り揃える。
ヘアカラーなどの髪の施術によって失われてしまう脂質の層「18-MEA(エムイーエー)」の働きを補い、第2のキューティクルのような役割を果たす。
「キュラップ」が展開するシャンプーとトリートメントの“ツヤ膜ラッピング処方”は、毛髪を補修する「浸透型ケラチン」「ビタミンC誘導体」による。まるで髪がラッピングされたような滑らかさとツヤを追及したという。
近年、Z世代を中心にハイトーンカラーのヘアカラーや自由なヘアデザインが増えています。個性や多様性を認め合うようになってきた社会的背景も後押ししているのではないでしょうか。一方で、髪質改善のニーズも高まっています。「キュラップ」は「自分のヘアスタイルを楽しみながらダメージのない美しい髪を楽しみたい」というニーズに応えるブランドです。(I-ne「キュラップ」ブランドマネージャー 小林麻美氏)
炭酸ビタミン美容のブランドが美容液を刷新
「Dr.SYUWAN(ドクターシュワン)」は、2023年6月に販売を開始した化粧品ブランドで、連結子会社であるDr.SYUWAN社との共同開発。炭酸をスキンケアに応用し、肌トラブルに有効なビタミンCを角質層まで浸透させる点に特徴を持つ。
「ドクターシュワン」からは、新商品の美容液「マイクロバブルV10セラム」(同5500円/90グラム)を5月1日からECと卸売りで販売する。本製品のほか、ミニサイズもラインアップする。
ビタミンCはその特性上、不安定で肌に浸透しにくい成分です。「ドクターシュワン」はそこで炭酸に注目し、炭酸ビタミン美容を提案しています。高評価をいただいていており、販路の拡大も好調です。(I-ne「ドクターシュワン」ブランドマネージャー 安部啓彰氏)
新商品は、従来の美容液「マイクロバブルVCセラム」を刷新したもの。毛穴悩み、くすみ悩みにアプローチするといった従来品の機能に加えて、乾燥小じわ、ハリ、キメに対しても効果を感じられる処方とした。
I-neとDr.SYUWANは共同研究で、炭酸ガスがアスコルビン酸(ビタミンC)の皮膚への吸収を著しく促進する事実を発見した。
ビタミンCに炭酸を含む試料溶液を使った実験結果によると、炭酸なしと比較して、炭酸ありは皮膚内への浸透量が最大約44倍多くなったという。また、炭酸ありは肌への浸透速度が約2倍は速くなった。