ECで「推し」グッズ購入時に重視すること上位は「購入までがスムーズ」「決済手段が豊富」【EC購買時の「推し活」に関する調査】
ディーエムソリューションズが実施した「EC購買時の『推し活』に関する実態調査」によると、ECでのグッズ購入時、半数以上が「購入までがスムーズ」「決済手段が豊富」であることを重視することがわかった。
調査対象は、「推し活」においてEC・通販で月に1回以上グッズを購入している全国の10~40代のユーザー男女186人、調査期間は2024年7月10日~7月15日。
「推し」のカテゴリトップは「アニメ・漫画」
推している人物やキャラクターのカテゴリを聞いたところ、トップは「アニメ・マンガ」(40.3%)で、次いで「J-POPアイドル」(34.4%)「K-POPアイドル・韓国俳優・女優」(32.8%)だった。
その他「ゲームのキャラクター」「お笑い芸人」「YouTuber」「スポーツ選手」などさまざまな回答があり、「推し」が多様化している。
ECで購入したグッズ、最も楽しいと感じるのは「開封するとき」
EC・通販で毎月「推し活」のグッズを購入しているユーザーに、「推し活」のグッズをECで購入する際に最も楽しい瞬間を聞いたところ、47.3%が「グッズを開封するとき」と回答した。
商材によっては、届くまでのリードタイムや開封時の体験にも付加価値が発生していると言える。リードタイムでのコミュニケーション、開封体験を充実することで、ファンのエンゲージメントを高められることを示唆する結果となった。
「購入までがスムーズ」「決済手段が豊富」であることを重視
ECでの「推し」のグッズ購入で大切に感じることについては、「(サーバーダウンなどせずに)購入までがスムーズであること」(58.1%)「決済手段が豊富であること」(55.9%)が上位となり、半数以上がECサイトのスペックについて重視していると回答した。
グッズ発売日などアクセスが集中する日にサーバーダウンが発生し、グッズを購入し損ねたユーザーもいるという。また「推し活」をしているユーザーは若年層も多く、特定の決済手段でなければ購入できないユーザーも多いことが予想される。
梱包や不良品など物流に関することを重要視しているユーザーも4割いた。このことから「推し活」に関するグッズは、通常時とグッズ発売日などとの出荷波動が大きく、物流オペレーションに波が起きがちだと言える。
「推し」の情報収集手段、トップは「SNS」
「推し」のグッズに関する情報をどこから収集しているか聞いたところ、74.2%が「公式(推し)のSNSアカウント」と回答した。
その結果をカテゴリごとに分析したところ、「VTuber」「YouTuber」のファンは平均より情報のアンテナ感度が高いことがわかった。
開封体験した後にSNS投稿をした経験については、67.2%が「ある」と回答。この結果もカテゴリごとに分析したところ、「VTuber」「YouTuber」のファンは20ポイント以上数値が高く、9割以上がSNSへの投稿経験があることがわかった。
情報感度が高いということは、その分野に対して可処分時間を多く使っていることを意味する。これらの結果から、「VTuber」や「YouTuber」のSNSコミュニティは他よりも濃いコミュニケーションとなっており、特にシェア文化が強いことが予想される。
調査実施概要
- 調査タイトル:EC購買時の「推し活」に関する実態調査
- 調査方法:インターネット調査
- 調査期間:2024年7月10日~7月15日
- 調査対象:10~40代の男女 186人
- 調査条件:「推し活」においてEC・通販で月に1回以上グッズを購入しているユーザー
- 調査対象エリア:全国
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