「ZOZOTOWN」のリニューアル、ラグジュアリー&コスメ専用モールのオープンなど戦略・サービス概要まとめ
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「ZOZOTOWN」がリニューアルオープンし、ラグジュアリー、コスメへ参入する――。ZOZOがリニューアルに合わせて2021年3月18日に開いた「ZOZOCOSME CONFERENCE」から、ZOZOの戦略やサービスアップデート、新サービスの概要などを見ていく。
ラグジュアリー&コスメへの参入
ラグジュアリーゾーン「ZOZOVILLA」をオープン
カンファレンスの冒頭で語られたのが、ZOZOが近年掲げる経営戦略「MORE FASHION×FASHION TECH」だ。
「ZOZOTOWN」には、ファッション好きなお客さまが多く集まっている。原点に立ち返り、ZOZOはファッションを理解している会社で(あると示すために)、ファッション好きの方に提供できるコンテンツ、ブランド、施策に注力していこうと考えている。(ZOZO 取締役兼COO 伊藤正裕氏)
その一環としてスタートしたのがラグジュアリーゾーンの「ZOZOVILLA」だ。
![ZOZOは2021/3/18にラグジュアリーゾーン「ZOZOVILLA」をオープン](http://netshop.impress.co.jp/sites/all/modules/bancho/bancho_lazyload_img/assets/blank.gif)
「LOEWE」「MARNI」「KENZO」など90以上の高級ブランドが出店(オープン時)。画像の見せ方を含め、「ハイブランドらしく世界観の演出にこだわって作っている」(伊藤氏)という。
2020年から先行出店している「LOEWE」は、京都で作られた専用デザインの風呂敷で包んだ状態で配送。「ここ(ZOZOTOWN)でしかない体験を作ってきた。この先も展開していく」(伊藤氏)
「FASHION TECH」については、「試着ができない、手に取れない」というECのペインポイントを解消するために、ZOZOが取り組んでいる全身計測用の「ZOZOSUIT」、足のサイズ計測を行う「ZOZOMAT」に加え、新たにコスメサービス向けのフェイスカラー計測ツール「ZOZOGLASS」を導入する。
![ZOZOTOWNアプリ内で紹介されているZOZOGLASS](http://netshop.impress.co.jp/sites/all/modules/bancho/bancho_lazyload_img/assets/blank.gif)
インターネットで買いづらい点をテクノロジーで解決する。パーソナライゼーション(の強化)や、お客さまが好きなモノを提案するために、あらゆる開発をしている。「ZOZOTOWN」が進化していくためには、「FASHION TECH」が極めて重要だ。(伊藤氏)
初のロゴ刷新&「シューズ」「コスメ」への導線
「ZOZOTOWN」としては初となるロゴの刷新。「この先のZOZOの展開も見据えてデザイン一新に期待を込めた」(伊藤氏)
同時に、検索窓の下に「すべて」「シューズ」「コスメ」の3つのタブを用意した。
![刷新したZOZOTOWのロゴと、新たに追加された「シューズ」「コスメ」タブ](http://netshop.impress.co.jp/sites/all/modules/bancho/bancho_lazyload_img/assets/blank.gif)
シューズは、「ZOZOMAT」の開発・提供も含めて「ZOZOTOWN」が力を入れているジャンル。「コスメ」も加え、トップページから「シューズ」と「コスメ」専用モールへの導線を作った。なお、シューズやコスメの専用ページからも、ラグジュアリーゾーン「ZOZOVILLA」への入り口を設けており、ブランド別にシューズやコスメを厳選し紹介している。
「ZOZOCOSME」オープン
「DIOR」「BOBBI BROWN」「POLA」など、「ZOZOTOWN」初出店ブランドを含む、国内外のコスメブランド500以上を取り扱うコスメ専門モール「ZOZOCOSME」をオープンした。
![ZOZOCOSME出店ブランド](http://netshop.impress.co.jp/sites/all/modules/bancho/bancho_lazyload_img/assets/blank.gif)
コスメ参入の背景について、伊藤氏は次のように説明する。
「ZOZOTOWN」会員の平均年齢は34歳。特に大きな山が、16〜24歳のZ世代となっている。男女比では7割が女性で、若い女性ユーザーが多い。533万人いる女性のアクティブ会員(1年間に1回以上の購入者)に「興味があること」についてアンケートを行ったところ、ダントツ1位のファッションに次いで、コスメが2位だった。(伊藤氏)
また、「MORE FASHION&FASHION TECH」の理念、買いにくいモノをいかに買いやすくするかを念頭に、コスメ領域においてもイノベーションが必要だとして、「ZOZOGLASS」をリリースした経緯も明かした。
「ZOZOGLASS」を利用することで、家にいながら肌の色を正確に計測できるので、ECでもコスメを買いやすい。(伊藤氏)
肌の色を構成する成分「ヘモグロビン量」と「メラニン量」を画像から推定し、肌の色を計測。アプリと併せて利用する。「ZOZOGLASS」を使用すると環境光に影響されないことから、オンラインでも高精度の計測が可能という。
悩み×欲しいを掛け合わせる検索UI
「ZOZOCOSME」は、ECにおけるコスメ購入時の課題解決をめざしている。その方法として、2つのソリューションを紹介した。1つは「検索」だ。
「スキンケア」「フレグランス」などの大カテゴリの中から、商材、肌悩みや形状(ミスト、ローションなど)、質感といった細かい要望を掛け合わせて検索精度を高め、最適な商品をレコメンドする。
![ZOZOCOSMEの検索UI。条件を組み合わせることで検索精度を高める](http://netshop.impress.co.jp/sites/all/modules/bancho/bancho_lazyload_img/assets/blank.gif)
「ZOZOGLASS」で肌色マッチング
もう1つは、フェイスカラー計測ツール「ZOZOGLASS」を利用したカラーマッチングだ。ZOZOCOSMEオープン時は20ブランド以上、400点以上のファンデーションにのみ対応するが、順次、リップ、チーク、マスカラなど対応範囲を拡大していく予定だ。
![「ZOZOGLASS」を利用した場合の流れ。計測した後に、ZOZOCOSMEで販売されている中からユーザーの肌色に適した色味のファンデーションが表示される](http://netshop.impress.co.jp/sites/all/modules/bancho/bancho_lazyload_img/assets/blank.gif)
なお、「ZOZOGLASS」は3月18日時点で、50万件の予約申込みを突破しているという。