藤田遥 2022/1/26 8:00

電通のプロジェクトチーム「電通キャッシュレス・プロジェクト」は、「コロナ禍における生活者のキャッシュレス意識調査」を行った。生活者の9割以上がキャッシュレス決済を利用しており、モバイル決済がクレジットカード利用を上回った。調査対象は20歳~69歳の男女500名、期間は2021年12月16日~12月17日。

9割以上がキャッシュレス決済を利用

調査対象者に「キャッシュレス決済を利用しているか」と聞いたところ、93.3%が「利用している」と回答し、2020年12月に行った前回調査の88.6%から4.7ポイント上回った。

また、「利用している」と回答した人のうち、56.2%は「キャッシュレス決済をよく利用している」と回答、前回調査の43.5%から12.7ポイント増加した。

電通 調査データ キャッシュレス決済 キャッシュレス決済を利用しているか
キャッシュレス決済を利用しているか(n=500、出典:電通キャッシュレス・プロジェクト)

2020年3月の緊急事態宣言以降、キャッシュレス決済が増えた人は56.8%

2020年3月の緊急事態宣言以降のキャッシュレス決済の利用割合について聞いたところ、56.8%が「増えた」と回答した。前回調査の47.7%から9.1ポイント増加した。

電通 調査データ キャッシュレス決済 緊急事態宣言発令後、キャッシュレス決済の比率は増えたか
緊急事態宣言が発令された後、支払いや買い物に占めるキャッシュレス決済の比率は増えたか
(n=500、出典:電通キャッシュレス・プロジェクト)

コンビニ、スーパーなどでキャッシュレス決済利用が増加

キャッシュレス決済が増えた場面について聞いたところ、1位は「コンビニエンスストア」(40.6%)、次いで「スーパー・ショッピングモール」(38.5%)「ドラッグストア」(32.6%)で、生活動線上の身近な場面があげられた。

一方、キャッシュレス決済が使えなくて困る場面では、「病院・診療所」(33.3%)「中小店舗」(14.3%)だった。

電通 調査データ キャッシュレス決済 キャッシュレス決済が増えている場面と使えなくて困っている場面
キャッシュレス決済回数が増えている場面(グラフ青)とキャッシュレス決済が使えなくて困っている場面(グラフ緑)(n=467、出典:電通キャッシュレス・プロジェクト)

モバイル決済の利用がクレジットカードを上回る

キャッシュレス決済の利用頻度を決済手段別に聞いたところ、クレジットカードでは「週2~3回以上使う」が41.8%だった。それに対して、モバイルQR決済は57.8%、モバイル非接触決済は44.6%で、クレジットカードより使用されている結果となった。

電通 調査データ キャッシュレス決済 各支払い手段の利用頻度
各支払い手段をそれぞれどのくらい利用しているか(出典:電通キャッシュレス・プロジェクト)
調査実施概要
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