高野 真維 2023/4/26 8:30

フェリシモが会員向けに実施した「再配達・置き配についての意識調査」(有効回答数1万6006件)によると、ネットショッピングの利用増で宅配便の受け取りが増えていること、再配達への関心の高さ、配送員の負荷を減らすために置き配を利用している消費者の増加などがわかった。

約半数が「宅配便の受け取り頻度が増えた」

宅配便の受け取り頻度が増えたは47%。理由の第1位は「ネット通販」

「宅配便での受け取り頻度が1年前よりも増えたか、減ったか」と聞いたところ、「とても増えた」(10%)と「少し増えた」(37%)で全体の47%を占めた。「変わらない・どちらとも言えない」(49%)、「少し減った」(3%)、「とても減った」(0%)と続いた。

宅配便の受け取り頻度について
宅配便の受け取り頻度について

宅配便の受け取り頻度が増えた理由は「ネット通販での買い物が増えた」(76%)が大半を占めた。

ネット通販での買い物が増えたことが宅配便利用の主な理由となっている
ネット通販での買い物が増えたことが宅配便利用の主な理由

再配達になることが多いユーザーは約1割

「宅配便は1回で受け取れているか」という質問には、「ほぼ毎回1回で受け取れている」(35%)、「再配達になることもあるが1回で受け取れることの方が多い」(54%)、「1回では受け取れず再配達してもらうことの方が多い」(10%)、「ほとんど1回では受け取れない」(1%)、「その他」(1%)。

宅配便は1回で受け取れることが多い人が大半を占めた
宅配便は1回で受け取れることが多い人が大半を占めた

事前の日時指定で受け取る人が最多

宅配便を1回で受け取るためにしていることを聞いたところ、最も多かった回答は「日にちや時間帯が事前指定できる荷物はしておく」(32%)。「配達予定日・時間帯に在宅しておく」(23%)、「配送状況の通知メールサービスや配送会社のアプリを活用している」(16%)、「置き配を活用している」(13%)と続いた。

あらかじめ受け取りの日時指定をしている人が最も多い
あらかじめ受け取りの日時指定をしている人が最も多い

ほぼ全ての回答者が再配達問題に関心あり

「宅配便における再配達が社会的な問題となっていることを知っているか」と聞いたところ、「知っているし関心がある」(88%)、「知らなかったが関心がある」(6%)を合わせると94%に達した。

再配達問題への関心について
再配達問題への関心について

置き配の利用率は6割超

「『置き配』で今までに荷物を受け取ったことがあるか」という質問では、「受け取ったことがある」(63%)が最多となった。

「置き配」で荷物を受け取った経験について
「置き配」で荷物を受け取った経験について

置き配を利用する理由は「配送員の負荷を減らせる」(25%)が最多だった。

「置き配」を利用する理由は、「配送員の負荷を減らすことができるから」と考える人が多い
「置き配」を利用する理由は「配送員の負荷を減らすことができるから」が最多
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調査は、物流の2024年問題まで1年を切り、国土交通省が2023年4月に実施している「再配達削減PR月間」を背景に実施した。

「2024年問題」は、ドライバーの離職や売上減、荷主企業は運賃値上げの可能性などが懸念されている物流業界のさまざまな問題のこと。働き方改革関連法の施行に伴う「時間外労働時間の上限規制」などが、2024年4月から「自動車運転の業務」にも適用されることに起因する。

「再配達・置き配についての意識調査」調査概要

  • 調査目的:会員の「再配達」に対する意識調査と「置き配」の利用度を把握
  • 調査対象:フェリシモの会員
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査期間:2023年4月6日~4月12日
  • 有効回答数:1万6006件。回答者属性比率は、10~40代:38%、50~60代:60%、70代以上:2%。性別:主に女性。職業:会社員【正社員・契約社員】(33%)、パート・アルバイト(27%)、専業主婦(23%)など
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