パイプドHDの事業撤退で「ViVi」のECサイトが一時休止 → コスメの公式通販と統合へ
パイプドHD傘下のウェアハートが運営していた、講談社の女性ファッション誌「ViVi」連動のECサイト「NET ViVi CoordinateCollection」が1月31日、一時的にサービスを休止した。
パイプドHDは2016年12月28日に開いた取締役会で、2月末にも「ViVi」連動のECサイト運営および付帯する事業からの撤退を決めていた。
「NET ViVi CoordinateCollection」は2017年4月までサイト運営を停止。もう1つの「ViVi」連動のECサイトで、コスメなどを販売する「Dressor Room」と統合し、5月にリニューアルオープンする予定。
ファッションとコスメが統合するECサイトでは、EC限定アイテムや新サービスなどを提供していくという。
「Dressor Room」の運営会社は通販サイトのシステム構築やECサイトの企画・運営などを手がけるワイオーユー。
「NET ViVi CoordinateCollection」の運営はパイプドHD連結子会社のウェアハートが手がけていたが、事業構造的な赤字体質を改善できない状況が続き、グループが主体的な立場で事業を継続することは困難であると判断。「ViVi」連動のECサイト運営からの撤退を決めている。
統合後のECサイト運営は、ワイオーユーに一本化される可能性がある。
なお、ウェアハートが撤退を決めた事業の2016年3~11月期(第3四半期)における売上高は8400万円、売上総利益900万円、営業損失4300万円、経常損失4300万円だった。
「ViVi」連動のECサイトは、パイプドビッツが提供するアパレル特化型ECプラットフォーム「スパイラルEC」で構築・運用していたが、2016年に「スパイラルEC」は外部からの不正アクセス攻撃を受けた。
導入EC企業から預かっている個人情報が不正に閲覧された可能性と個人情報流出の痕跡が判明。「NET ViVi Coordinate Collection」では、2015年8月22日~2016年4月18日の期間に注文をしたユーザー、1万946人分の個人情報が流出したと発表していた。