失敗しないアフィリエイター向けイベント。開催前に必要な9つの準備とは?
リアルイベントの開催効果を最大化するためには、開催後に活動してもらうための企画を準備しておくことが重要です。 つい「当日の展示品は何にしよう」「参加してくれたアフィリエイターの方々にどんなお土産を用意しようか……」と、当日のことばかり考えてしまいますが、準備4割・当日2割・後追い4割の気持ちで取り組むといいでしょう。 今回はイベント開催前の準備についてご説明します。
自社で開催するか、ASPに依頼するか
まずはじめに決めるのは「自社で行うのか、ASPに依頼するのか」ということです。
ASPに依頼すると有料の場合もありますので、コスト的には自社開催の方が安く済むこともあります。
ただ、初めてリアルイベントを開催するときは、ASPのメルマガや管理画面内の広告枠への掲載などで集客を手伝ってもらえるので、まずは相談してみることをお薦めします(アフィリエイターに対して個別連絡や集客を制限しているASPの場合は、ASPに依頼するしかありません)。
ASPではアフィリエイトサイトごとに紐付けられている「アフィリエイトID」があり、どのアフィリエイターが来場したのかが判別できます。
ASPにイベントサポートを依頼した場合、来場者分のアフィリエイトIDを共有してもらえます。たとえば、来場者限定特典として成果報酬アップキャンペーンを用意したり、イベント後に参加御礼メールを送信したり……といったことができます。
ASP主催の展示会形式イベントでも、イベントで何をやるかは広告主が企画します。 当日の展示品の準備やスタッフのアサインだけではなく、開催後にアフィリエイターが活動したくなるような企画を考えましょう。
大事なのは、アフィリエイターにとって魅力のあるイベントだということを告知し、「参加してみようかな」と興味を持ってもらうことです。他社が開催しているイベントレポートもネット上に多数ありますので、いくつか見てみると良いでしょう。
イベント開催までに必要な9つの準備
当日までに何を準備するかをご説明します。
①商品を手配する
まずはどの商品を展示できるかピックアップしましょう。展示している商品は自由に撮影してブログなどで紹介されます。
発売前の商品はアフィリエイターに好まれますが、未発表商品で公開不可の場合は「○月○日、○時より公開可能」とご案内をしましょう。
②開催日時を決める
開催が決定したら日時を確定します。ポイントは対象となるアフィリエイターが参加しやすいかどうかです。
たとえば、サラリーマンを対象としているなら、平日の19時以降や土曜日の午後が望ましいと言われています。また、お子さまのいる女性を対象としているなら、平日午後、遅い時間にならないように設定する必要があります。
来場してほしい人が参加しやすい日時にしましょう。
③当日のタイムテーブルを決める
タイムテーブルも参加対象によって変わります。たとえば、お子さまのいる女性アフィリエイター中心のイベントの場合は、こんなタイムテーブルになります。
13:00~ 受付開始
13:30~ 商品説明・PRタイム
14:30~ 商品撮影タイム
15:30~ イベント終了
撮影時間を長めに取った方が良いのか、商品説明に時間をかけた方が良いのか、スタッフ同士で意見を出し合いましょう。
④プレゼン資料・配布資料の準備
プレゼン資料を用意してセミナー形式で商品をPRする場合は、アフィリエイターに興味を持って聞いてもらえるように内容を工夫しましょう。
読みやすさも重要です。さまざまな年代の方が来場されますし、後方の席からは見にくいこともあるので、フォントサイズは18ポイント以上にし、必要に応じて配布資料も用意しましょう。
⑤来場者特典について決める
告知の際、来場特典を記載することで集客効果を高めることができます。アフィリエイトイベントの参加特典の定番は、開催後に成果報酬をアップすることです。
「通常成果報酬が通常10%のところ、○月○日までの期間限定で2倍の20%!!」
というように、可能なら1か月以上、長期に渡って報酬アップキャンペーンを行うと良いでしょう。 アフィリエイターにやる気になってもらい、記事を掲載してもらえるよう成果報酬で後押しするわけです。
また、自宅でも商品を試してもらえるように商品提供を検討しても良いかもしれません。
お土産は純粋に喜ばれますし、イベントでの撮影は他の参加者が写り込んでしまうことが多く、ブログで使いやすい写真を撮るのが難しい場合があるからです。
また、抽選会によるプレゼント企画も喜ばれます。タイムテーブルの最後におこなえば、参加者を最後まで退屈させることもありません。可能ならサンプルではなく現品が好ましいです。
- 「レビューを書くと約束してくれる人!」などと呼びかけてじゃんけん大会をする
- 複数の商品を提供できる場合は、アンケートに記入してもらい、欲しい商品を選んでもらう
など、できる限り公平感のある楽しい抽選会にしましょう。
また商品を提供する場合、サンプルを集めることだけを目的とした来場者には注意が必要です。エントリーの中から抽選形式にしたり、イベントに参加したが記事掲載につながらなかった来場者をリスト化したりするなど、対応を考えておきましょう。
⑥アフィリエイターのリストを作る
来場してほしいアフィリエイターがいたら、事前にリスト化しておきましょう。
過去に実績があったり、他社で優れた商品レビューを書いていたりするアフィリエイターには、個別に打診をしてみたり、ASPに声掛けを依頼するなど、来場していただけるように働きかけをしましょう。
⑦メルマガに告知を掲載する
遅くとも開催日の1か月前には告知を開始しましょう。まずは、既存の提携アフィリエイターに対してメールで開催をお知らせします。ASPによってはアフィリエイターへの直接連絡を禁止していることがあるので、その場合はASP担当者に依頼します。
最近はアフィリエイターを対象としたイベントが多数開催されているため、日程がバッティングしたり、立て続けに開催されたりすることが多々あります。懇意にしているアフィリエイターには、一般告知の前に開催日程を連絡できると良いでしょう。
メルマガでの告知は、開催までに数回行いましょう。 その際、件名ではイベント告知メールであることを明確に伝え、本文ではイベント内容や展示を予定している商品の情報、事前のリクエストを受け付けるなど、「毎回コピー&ペーストで送信している」という印象を与えないようにしましょう。長文である必要はないので、アフィリエイターに興味を持って来場してもらえるように働きかけることが重要です。
また、先にリスト化した来場してほしいアフィリエイターには「ぜひあなたとお会いしたい。来てほしい!」と個別にアプローチを行いましょう。もちろん、普段コミュニケーションのない担当者からいきなりオファーがあっても、参加しようと思ってはもらえないかもしれません。日ごろから定期メールで情報提供をし続けることは大切なのです。
⑧ASP管理画面に告知を掲載する
ASP管理画面でイベント告知を掲載してもらいます。事前に担当営業に連絡をとり、告知開始日から使える広告枠などを案内してもらっておきましょう。参加申し込みの応募フォームなども対応してもらえる場合が多いので、事前に準備を進めておきましょう。
⑨商品リンクと広告素材を用意する
忘れてはならない大事な準備、それは展示商品の広告素材です。「展示商品を紹介したいのに、商品リンクがないから紹介できない」といったことが実際によく発生しています。 展示商品については基本的に商品リンクを利用できるよう、準備をしておきましょう。バナー素材の準備が難しければテキストリンクのみでも構いません。忘れずに必ず事前に準備をしておきましょう。
発売前の商品を先行でアフィリエイターにお試しいただきたい場合など、商品ページの用意がまだできていないということもあると思います。
未発売の商品はアフィリエイターにとって興味を引く情報なので、「商品リンクは○月○日よりご提供可能です」「○月○日以降でしたらご紹介が可能です」というように日付を明確に伝え、イベント後にアフィリエイターが迷わないようにご案内しましょう。
それでも掲載してもらえないこともある……
事前準備にどれだけ時間をかけても、残念ながら参加者全員が紹介記事を書いてくれるわけではありません。
「体験してみたけれど、商品に興味が持てなかった」「他の広告主の商品に魅力を感じた」「紹介しても売れないと感じた」「忙しくて優先順位を上げられない」……など、さまざまな理由で掲載に結び付かないことがあります。
気持ちとしてはできる限り紹介記事を書いていただきたいところですが、強制はできません。
ですが、イベント当日に商品の特徴を伝え、掲載のお願いをすることで、掲載の可能性が高まります。ここは広告主担当者としての腕の見せ所です。事前に「何を伝え、どう活動してほしいのか」を明確にし、当日に反映させていきましょう。
アフィリエイターにイベントで紹介する商品について記事を書いてもらうには、①「参加したい!」と前向きな気持ちで参加してもらえる企画を考えること、②イベント当日にアフィリエイターに魅力ある商品であることを伝えること、③開催後にフォローアップをすること――以上の3つが重要です。次回から開催後のフォローアップについてまとめていきます。