あなたのECサイト運営業務、丸ごとサポートします! ECのスペシャリストが支援、多店舗運営で売上即3倍の実績も
楽天出身の井澤孝宏社長率いるコマースメディアは、ECサイトの構築から運用、配送代行、コンサルティングなど手がける業務は幅広い。「売り上げが伸び悩んでいる」「サイトを新しく作り直したい」「運営をすべて委託したい」「配送だけアウトソースしたい」など顧客のニーズに合わせたサポートを行うのが特長だ。
経験豊富なスタッフによるサポートで、サイト移行初月に売り上げが3倍に伸びた事例もある。業務拡大のため、現在人材を採用中というコマースメディア・井澤氏に、提供するサービス概要や求める人材像などを聞いた。写真:吉田浩章
豊富な運営経験を持つスペシャリスト集団
コマースメディアは2016年、楽天出身の井澤孝宏氏が創業。主要クライアントは、ゴーゴーカレーグループやCygamesなど。EC専業以外、つまり本業を持ちながらEC事業を行いたいといった企業の支援が多く、扱うジャンルは食品、アパレル、インテリア、ガジェットなど幅広い。モール、自社ECの経験を持つ井澤氏を筆頭に、大手企業のEC担当、モール担当など、豊富なECサイト運営経験を持つスタッフがクライアント企業を支援する。
同社が展開するサービスは3つある。
1.ネットショップコンサル
ECサイトを開設したものの、「どこから手をつけたらいいかわからない」「以前と比べて売り上げが落ちた」といったさまざまな課題に対しコンサルティングを行う。商戦期に効果的に売り上げを伸ばすためのアドバイスなどさまざまなニーズに対応する。他社との違いは対応範囲。自社ECから大手主要モールをカバーしEC事業全体のコンサルティングが可能。
2.ネットショップ運営サポート事業
特に引き合いが多いのがネットショップ運営サポート事業。サイト構築からカスタマーサービスなどの運営代行、配送代行まで丸ごと業務を請け負うこともあれば、配送代行だけのサポートなど一部業務の受託支援といったケースもある。
クライアントのゴーゴーカレーでは、サイト構築に始まり、キャンペーン運用、カスタマーサポート代行、配送代行、P/L管理まで全EC業務をコマースメディアが担う。コマースメディア内にゴーゴーカレーのEC事業部が存在するイメージだ。ゴーゴーカレーは以前からECサイトを運営してきたが、コマースメディアの支援によって展開チャネルを拡大、すぐに売り上げが3倍程度になったという。
井澤氏は、売上アップはもちろん、収益構造も重視する。そのため、「レトルトカレーの厚みを5mm薄くして単価を10円下げてほしい。そうすれば配送面のコスト改善で利益を伸ばせる」など、収益改善のために商品開発時点から助言することもある。
3. クラウドファンディングの支援事業(※現在準備中)
ECサイト運営において多店舗展開が必須な理由
モール、自社サイト双方の運営経験を生かし、クライアント企業には多店舗運営の提案を行う。井澤氏はその理由を次のように説明する。
Amazonで購入する方はAmazonだけ、楽天で購入する方は楽天だけといったように、消費者が複数のモールをまたいで購入することは実際のデータを見ていると少ない。つまりパイを取るためには多店舗展開が必須だ。(井澤氏)
井澤氏は、複数モールの運営でもすべてにパワーを注ぐ必要はないと強調する。自社ECサイトを強化する企業がなぜモール店も残して運営しているのか? それは、特定のモールでしか購入しないユーザーが存在するからだという。「運営に力は入れなくていいので、面は取っておこうという考え方」(井澤氏)
EC専業以外の企業がモール店に対し、社内で専任の担当者をつけるのは現実的ではないと指摘する。なぜならモールは仕様変更が多く、日々それらの情報を収集し続けるのは時間と手間がかかるためだ。
たとえば、メーカーが自社で専任のEC担当者をつけてノウハウをためているケースもあるが、その体制のまま多店舗展開も行うのはオススメできない。モール店は仕様がすぐに変わっていくので、学習コストを考えると割に合わない。それであれば、商品開発にフォーカスした方が絶対に良い。多店舗展開のECサイト運営は、当社のような専門企業に外注する方が効率的だ。(井澤氏)
コマースメディアは「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」「Amazon」「au Wowma!」「ヤマダモール」「ベネフィットワン」「Qoo10」などの主要モールのほか、顧客の要望があれば他のモールへの出店支援も行うという。
モールでのサイト運営経験のほか、さまざまな企業の運営代行を引き受けているため、モール側で大幅な仕様変更があっても、リアルタイムに対応できることが強みだ。
コマースメディアは「Shopify」のエキスパート認定企業
コマースメディアについて特筆しておきたい点がもう1つ。日本で3番目に「Shopify」のエキスパート認定を受けたこと。「Shopify」は現在、注目を集めているECプラットフォーム。顧客のECサイト構築時には要望や適正に合わせて複数のカートを使い分けているが、近年は、ECサイトのリプレイスを依頼される場合、「Shopify」で対応することが多いという。「『Shopify』はECで重要とされる機能が改修をしなくても網羅されている。その分マーケティングなど他のことに集中しやすく、結果的に売り上げを伸ばしやすい」と井澤氏はその理由を説明する。
現在コマースメディアは業務拡大のため、ECサイト運営の経験者を募集している。ECが好きで、売り場にとらわれずに広い視点で、「どうやってこの商品を売っていくか」を考えられる人を特に求めている。また、自主的に業務内容を広げていきやすい環境にあることから、「独立志向がある人も向いている」と井澤氏は言う。
「自社ECサイト、モール運営経験のどちらか1つでもいいが、双方あるとより望ましい。複数の経験があると理解度が向上するからだ。物流やカートは顧客企業の規模や扱うジャンルによって向いているサービスが変わってくる。各サービスのメリット、デメリットを把握しているとより適切な運用・提案ができる」(井澤氏)
コマースメディアはリモートワークを推奨しており、オフィス通勤を義務付けていない。地方で育児をしながら完全リモートで働いている女性社員もいる。コミュニケーションを図るために週に1度は出社し、全社員で顔を合わせるが、それ以外は営業時間内にオンラインになっていることを条件に、働く場所は自由としている。リモートワークをするためには、コミュニケーションスキルと業務スキルが必須なことから社内での承認が必要になるが、承認が下りればカフェ代などに充当できるようリモートワーク手当てもつく。
昇給チャンスが年に2回あり、会社に利益が出たら全社員に分配される仕組みがある。社風は自由で、望む制度があれば社長に提案できる環境も整っている。