普段の支払いに「スマホ決済」が増加。最も利用しているのはPayPayで、2位は楽天ペイ
MMD研究所が実施した「スマートフォン決済に関する実態調査」によると、普段の支払いに「スマホ決済」を利用する割合が増えていることがわかった。また、QRコード決済の利用開始時期で最も多かった時期は「2019年10月~12月」(26.1%)で、消費増税に伴うキャッシュレス還元事業と時期が重なっている。
調査は18歳~69歳の男女35,000人を対象に実施。期間は2020年1月27日~1月30日。
普段の支払いに「スマホ決済」が増加
調査対象者に普段の支払い方法を聞いたところ、「現金」(89.0%)が最多で2019年8月の結果と比較すると90.5%から0.5ポイント減少。「スマホ決済」は28.6%で、2019年8月の16.4%から12.2ポイント増加した。
年代別に支払い方法を見ると、10代を除くすべての年代で「現金」の利用が9割を下回った。
「スマホ決済」の伸び率を年代別に見ると、10代を除くすべての年代で2019年8月から10ポイント以上増加。特に伸び率が高かったのは40代(31.0%)で、2019年8月の18.0%から13.0ポイント増となった。
QRコード決済は利用開始時期がキャッシュレス還元事業と重なる
普段から「スマホ決済」を利用していると回答した対象者に、最も利用しているスマホ決済サービスを聞いたところ、「PayPay」(36.5%)がトップ。次いで楽天ペイ(10.4%)、「d払い」(10.2%)。
また、スマホ決済の利用開始時期について聞いたところ、QRコード決済で最も多かった時期は「2019年10月~12月」(26.1%)。非接触決済は「2017年より前」(40.4%)が最多となった。
この結果から、QRコード決済は2019年10月に開始した増税によるキャッシュレス還元事業開始時期と重なっていること、非接触決済はキャンペーンにかかわらず利用されてきたことがわかった。
「スマホ決済」の利用開始時期を年ごとにまとめると、約6割の人が2019年からQRコード決済を利用し始めていることがわかった。
2019年夏以降、スマホ決済の利用頻度が増加
「スマホ決済」を利用している対象者に利用頻度を聞いたところ、QRコード決済利用者の最多頻度は「1週間に1回程度」(21.8%)。「1日に1回以上」と回答した対象者は18.3%で、2019年8月の12.8%から5.5ポイント増加した。
非接触決済利用者で最も多かった回答は「1週間に1回程度」(20.9%)だった。「1日に1回以上」と回答した対象者は21.2%で8月の16.5%から4.7ポイント増加した。
利用場所は「コンビニ」が以前トップ。「スーパー」での利用が増加
普段から「スマホ決済」を利用している対象者に普段利用している場所について聞いたところ、トップは「コンビニエンスストア」(79.4%)、次いで「ドラッグストア」(53.7%)、「スーパー」(44.7%)となった。2019年8月の結果と比較すると、全体的に利用している場所が増えており、特に「スーパー」の利用は8月の28.6%から16.1ポイント増加した。
調査実施概要
- 調査タイトル:「2020年2月 スマートフォン決済に関する実態調査」
- 調査方法:インターネット調査
- 調査期間:2020年1月27日~1月30日
- 調査対象:18歳から69歳の男女
- 有効回答:3,5000人
- 設問数:12問