「いきなり購入」はリスクが高すぎるのかも。お試し購入が手軽になり、後払いも普及しています【ネッ担まとめ】
今までの商習慣ではお金と物は同時に交換だったのですが、お試し後購入と後払いの普及でその習慣が変わりつつあります。とにかく手に取ってもらうことが大切になりそうです。
手に取ってもらわないと買ってもらえない時代
「試してから買う」でEC購入に安心感を。サマンサタバサが通販サイトで始めた新たな買い物体験とは? | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/10848
サマンサタバサジャパンリミテッドは4月12日から、公式ECサイトで販売する「Samantha Thavasa Petit Choice」「KINGZ」の2ブランドにおいて、高品質な商品を“お試ししてから購入する”という「お試しサービス」を始めた。
「いきなりオンラインストアで商品を購入するのは少し不安」「憧れのアイテムだけど金額が……」「買う前にサイズ感や機能性を確かめてみたい」といったユーザーに向けて、10日間の試用サービスを3300円(税込、往復送料含む)で提供する。
商品を試して気に入った場合は、延長、もしくは購入できる。その商品を購入する場合は、商品価格とお試しサービスの差額を支払う必要がある。
また、一度試用された商品(お試しサービス終了で戻った商品)を試して購入する場合、別ユーザーのお試しサービス利用料を差し引いた金額で購入できる。
お試しユーザーがその後購入できるのは、他にもよくあるサービスですね。興味深いのは、試用された商品を別のユーザーが買う時は、3300円引きになるということ。誰かが使ったものを定価で買うのは抵抗がありそうですが、多少の値引きがあれば納得感があります。
オープンロジと「har try(ハルトライ)」が連携 顧客体験を向上させる「お試し後に購入」できるサービスの物流の自動化を実現 | コマースピック
https://www.commercepick.com/archives/33595
「har try(ハルトライ)」を導入しているShopifyマーチャントは、オープンロジを利用することで、顧客が試着として注文した未決済処理の商品の取り込みから配送指示までの物流業務を自動化することが可能となります。加えて、決済処理済みの購入商品と試着として注文した未決済商品を同梱して配送することもできるようになり、物流業務の効率化と顧客へのサービス向上の両方を実現することができます。
こちらはお試しの仕組みの実装と実務が効率化されるサービスです。お試しを始めようと思うと、カートへの組み込み、在庫の管理、お金の管理など面倒なことがたくさんあるので、なかなか踏み切れないことが多いはずです。「ここが解消されれば…」と思っていた人は多いのでは。
高価なもの、身につけないとわからないもの、触ってみないとわからないものなど、試してみたい商品は多いので。こういったサービスを導入することで売り上げを伸ばすチャンスになりそうです。
【EC決済の後払い利用調査】中高年・シニア層で高い利用率。支払い時の安心感が後押し | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/10594
ECサイトでよく利用する支払い方法のTOP3は、全年代ともに「クレジットカード」「ID決済」「後払い」となった。
中高年・シニア層はクレジットカードの利用比率が高いが、後払いも各年代で16~21%の割合で利用されている。ECサイトでの主要な支払い方法として定着していることがわかる。
お試し後の購入に関連して、後払いも普及してきています。いきなり購入&決済はじわっと減ってくるかもしれませんね。
今週の要チェック記事
シニア世代のネットショッピング利用率は91%、 ECで“つまずく”ポイントは「会員登録」「決済」 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/10845
「エラー表示が出るが、何がエラーなのかわからない」が50.7%。これは若い人でも同じかも。正しさもありつつ伝わる表現を。
迫る物流の2024年問題、9割超が意識 1年以内に導入検討しているのは「配送DX」/Hacobu調査 | ECzine
https://eczine.jp/news/detail/12668
「データの活用・可視化」に関しては、一般社員が29.1%となっています。現場はDXで仕事がやりやすくなると考えているようですね。
宅配クライシスに2024年問題、物流業界の課題は他人事ではない EC事業者が知っておくべき実状 | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/12638
事業者側は「リスク分散の観点」からも、物流事業者さんに今のうちから相談を。
日本ブランドのEC対応、外国人から見るとここが不便 | AdverTimes.
https://www.advertimes.com/20230407/article413979/
資料がPDF、地図が画像など思い当たる方は改善を。
jigenさんが見据えるメディアとコミュニティビジネスの未来。そして私たちが今考えるべきことは | Marketeer
https://marketeer.jp/jigen_1_sixth/
「人数が増えすぎるとコミュニケーションは取れない」。これはどこでも生じるので知っておきたいところ。
クレカ不正利用の被害額は436億円、ECなど非対面取引の番号登用被害は411億円 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/10836
「番号盗用被害額が411億7000万円」。番号の管理は厳重に。
ヤフーの「Yahoo!ショッピング」、標準より遅い届け日指定でPayPayポイントを付与する「おトク指定便」を全ストアに展開 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/10842
「LOHACO」で実証実験をした結果から全体に展開の流れです。
今週の名言
従業員から経営陣へ直球質問 NGなし、忖度なしの一問一答 | トヨタイムズ
https://toyotatimes.jp/toyota_news/new_management_policy/003_1.html
自分に対峙する人がいてくれて、(想いが)共有できたときには、そのパワーが2倍にも3倍にもなる
真正面から議論できる人がいるといいものができる。これは間違いないです。
筆者出版情報
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小さい会社のウェブマーケティング必勝法
森野誠之 著
翔泳社 刊
発売日 2021年10月15日
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この連載の筆者 森野誠之氏の著書が翔泳社から発売されました。小さな会社の“ひとり担当者”が、未経験、低予算、独学でホームページのリニューアルからウェブマーケティングまでを成功させるための指南書です。電子版、オンデマンド印刷版ともにAmazonで発売中です!
サマンサタバサで扱っている商品は少し高めなので、「いきなり」ネットで買うのは不安ですよね。かと言って、どこかの店舗に行く時間もないとなるとお試しサービスはメリットがあります。返品は不良品などの場合のみですし。お試しと言っても無料ではなく3300円かかりますので、ある程度は購入の意思がある人向けということになります。前金に近い感覚ですね。