インターファクトリー、BtoB-EC特化型のクラウドECプラットフォーム「ebisumart BtoB」を提供開始

インターファクトリーは従来の「ebisumart」の標準機能をBtoB-EC向けに見直し、「ebisumart BtoB」として新たに提供を始めた

高野 真維

2024年5月15日 9:00

クラウドECプラットフォーム「ebisumart(エビスマート)」を展開するインターファクトリーは、BtoB-ECに特化したECプラットフォーム「ebisumart BtoB」の提供を開始した。

インターファクトリー ebisumart  BtoB  EC

「ebisumart BtoB」は、従来の「ebisumart」標準機能をBtoB-EC向けに見直し。不要な機能を削減することで、BtoBの商習慣に合わせた機能の提供や既存ビジネスの踏襲を実現しやすくした。

BtoC-ECでは売上アップのための販促機能やマーケティング機能が重視されるが、BtoB-ECでは業務効率化や取引先との契約履行など特有の商習慣に合わせた機能が必要となるため。

「ebisumart BtoB」の主な機能は次の通り。

  1. 商品一括投入機能
    CSVファイルのアップロード、またはフォームからの入力により、商品をまとめてカート投入することができる機能。BtoBの場合、「一度に大量の商品を発注」「前回と同内容で発注」「発注する商品が決まっている」などのケースがあるため、実装した。
  2. 受注残管理機能
    注文時点の在庫数を超えて注文受付可能にする商品を設定できるようになり、在庫超過分は受注残として管理することができる機能。BtoB特有の商習慣を考慮し、受注残となった商品が入荷した場合に在庫を自動で引き当てるほか、手動で引き当てることも可能とするなど、在庫の概念を複数保持することができるようにした。

「ebisumart BtoB」を開発した背景には、国内BtoB市場のEC化率が堅調に伸び続けていることがあげられる。

経済産業省が2023年8月に発表した市場調査によると、国内BtoB市場のEC化率は2021年で35.6%、2022年には37.5%に拡大(BtoB-EC市場規模は420兆円)。ECシステムを提供する企業の多様化、BtoBに特化したサービスの登場などで、より効率的にECサイトを運用できるようになったことが市場拡大の1つの要因にあげられる。

2024年にはNTT東日本およびNTT西日本のISDN(INS)回線サービスの「INSネット」の廃止が決まっている。ビジネスシーンでは、EDI(電子データ交換)においても通信回線としてISDNが広く利用されており、「INSネット」からのネットワーク移行のタイミングで、システム改修やリプレースを検討する企業が増える見込み。DX化が進み、BtoB-EC市場のさらなる成長が期待されている。

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