佐川急便、陸自東北方面隊と輸送協力協定。災害時向けの備蓄品保管や輸送を円滑化

協定をきっかけに、佐川急便と陸上自衛隊東北方面隊は双方の特性を生かした協力体制を構築し、有事に備えて、地域の住民が安心して暮らせる環境づくりに取り組む

大嶋 喜子[執筆]

7月28日 8:30

佐川急便は7月23日、陸上自衛隊東北方面隊と「輸送協力に関する協定」を締結し、宮城県仙台駐屯地にて締結式を行った。東北方面隊が保有する災害用備蓄品の保管や輸送などが円滑に実施できるよう、輸送面での協力体制を構築することなどを目的としている。災害が発生した際の被災者の救援および復旧、災害時を想定した活動や訓練も含む。

佐川急便 代表取締役社長 笹森公彰氏(左)、陸上自衛隊東北方面隊 牛嶋築 方面総監
佐川急便 代表取締役社長 笹森公彰氏(左)、陸上自衛隊東北方面隊 牛嶋築 方面総監

主な協定内容は次の通り。

災害発生時の連携

  • 東北方面隊が指定する地域への物資の輸送
  • 物資の保管場所の提供および荷役作業の実施

平時の取り組み

  • 災害用備蓄品の保管および輸送
  • 輸送情報および輸送力の提供に関する訓練の実施

佐川急便は指定公共機関として、これまでも日本各地における自然災害発生時において、自治体や各団体と連携し、被災地での復旧に関わる活動をしてきた。

2023年12月6日には、陸上自衛隊西部方面隊と、九州・沖縄地方において災害発生時のさまざまな活動や災害を想定した訓練などを円滑に実施することを目的に「輸送協力に関する協定」を締結。この協定では、物資輸送、荷役作業、保管場所の提供を災害発生時に連携。平時は情報共有体制の確立・維持、定期的な合同訓練を実施している。

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