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グーグルがAmazonに対抗? 「Google Home」も参入した音声ショッピングの今

米国でグーグルの音声認識デバイスを利用した商品の販売が始まった。

Digital Commerce 360

2017年3月2日 8:00

Bed Bath & Beyond(編集部追記:米国の雑貨小売店チェーン)、Walgreens(編集部追記:米国の薬局チェーン)、PetSmart社(編集部追記:米国のペット用品をECや店舗で販売する小売事業者)などの小売業者が、グーグルの音声認識デバイスを利用した商品の販売を始めました。

グーグルの持株会社であるAlphabet(アルファベット社)は、音声認識デバイスのGoogle Home(グーグルホーム、編集部追記:会話型AIのGoogle アシスタントを搭載したスマートホーム機器)に、コマース機能を追加しました。

グーグルは先日、新たに搭載された音声認識機能の情報をブログで公開。消費者は、スマートフォンにダウンロードしたグーグルホームのアプリ(iOS・アンドロイド対応)を開き、設定画面でクレジットカード情報と配送先を入力すると、すぐに買い物をすることができるようになります。

コマース機能を搭載した「グーグルホーム」
編集部追記:コマース機能を搭載した「グーグルホーム」

Google Assistant(グーグルアシスタント、編集部追記:AIの音声アシスタント)のプロダクトマネージャーであるデイビッド・ワン氏と、グーグルショッピングのプロダクトマネージャーであるラリー・アダムス氏が書いたブログ記事内では、Bed Bath & Beyond(インターネットリテイラー社発行「全米EC事業 トップ500社 2016年版」第67位)、PetSmart(第340位)、Costco Wholesale(第8位)など、すでに50社以上の小売業者がグーグルの音声認識デバイスを通じた商品販売を始めていることが明らかになりました。

これらの小売業者は、同時にGoogle Express(グーグルエクスプレス、編集部追記:グーグルが提供する食品などの即日宅配サービス)プログラムにも参加しています。グーグルエクスプレスは、サイトに掲載されている地元のお店の商品を注文することができるサービスで、注文が入るとグーグルがお店から商品を受け取り、消費者に配送する仕組みです。

Ok Google, order paper towels Got it,ordering paper towels
ブログでは、グーグルホームに「どうすれば買い物ができるの?」「紙タオルを注文する」と話しかけるだけで買い物ができる、と説明されている(画像はグーグルのサイトから編集部がキャプチャ

グーグルアシスタントを利用したショッピングの可能性は、これから広がっていくでしょう。今は序章にすぎません。さらに多くの機能を追加し、他のアプリやサービスとも連携していく予定です。

グーグルのワン氏とアダムス氏はこのようにブログに書いています。

グーグルホームは2016年5月にローンチされました。デバイスの料金は129ドル。グーグルの広報はグーグルホームの売上高を公開していません。

ワン氏とアダムス氏のブログ記事によると、4月30日まではデバイス経由での注文に追加料金はかかりませんが、それ以降は未定だそうです。グーグルエクスプレスは最初の3か月間は無料、その後は1か月10ドル、もしくは年間95ドルの会費が必要です。この会費には配送料も含まれています。非会員が注文する際は、注文した店舗ごとに4.99ドルの利用料が発生します。

グーグルが後を追う競合のアマゾン(インターネットリテイラー社発行「全米EC事業 トップ500社 2016年版」第1位)は、音声認識機能Amazon Alexa(アマゾン アレクサ)を発表。Alexaは、2年以上前に発売された音楽プレイヤー兼インターネット検索可能なデバイスである「Amazon Echo」に搭載されました。

その後、アマゾンで購入履歴のある商品をAlexa経由でリピート注文できる機能を追加。さらに2016年のアップデートで、アマゾンで販売しているほとんどの商品をAlexa経由で注文することが可能になりました。

アマゾンはEchoの売上高を公表していませんが、CIRP社の最近の調査によると、全米で約820万人がEchoを所有しているそうです。 リサーチ会社CIRP社の調査は、2016年の第4四半期中に実施。1度でもアマゾンで買い物をしたことがある消費者500人を対象に行われました。

この記事は今西由加さんが翻訳。世界最大級のEC専門メディア『Digital Commerce 360』(旧『Internet RETAILER』)の記事をネットショップ担当者フォーラムが、天井秀和さん白川久美さん中島郁さんの協力を得て、日本向けに編集したものです。

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