森野 誠之 2020/6/16 8:00
ネッ担まとめ

イベントやキャンペーンでアクセスが急増すると売上アップのチャンスですがサーバーが落ちる危険性もあります。Shopifyは費用も安くて落ちないのが強みです。

瞬間的なアクセス急増をさばくならShopify

【「益子Web陶器市」成功の立役者に聞く】準備期間3週間で想定の4倍の売上獲得 | 日本ネット経済新聞
https://netkeizai.com/articles/detail/1032

まとめると、

  • 栃木県益子町で毎年春と秋に開催されている陶器市が今年はWeb上で開催された。6,000件弱の注文を獲得し、想定の4倍となる4,700万円以上の売上、約55万件のアクセスがあった
  • 初日に2,000件以上の注文が入ったが、地元の販売店に協力してもらい、破損のクレームは5件以下に抑えらた
  • 出品者もWebでの販売に手応えを感じており、自分たちでもネットショップを作ろうという機運が高まっている

期間中の売り上げは4700万円以上となり、アクセス数は55万件、注文件数は6000件弱となりました。初日に2000件以上の注文が入りましたので、思っていた以上にアクセスや注文が集中しました。
─益子町 産業建設部観光商工課 水野大人氏

販売を開始して1、2時間でとんでもない注文が来て、こんなに売れるんだと思ったのが正直な感想です。
─ECサイトの構築支援を担当した StoreHero CEO 黒瀬淳一氏

コロナの影響で中止になったイベントが多い中、陶器市をWebで開催した益子町の事例です。サーバーが重くなったり落ちたりしなかったのがポイントです。サーバーが落ちてしまうと売れるチャンスを逃してしまいますので、ネットショップには強いサーバーが必要ですが、固定費がかるので増強はなかなか難しいです。Shopifyの良さは絶対と言っていいほど落ちないところなので、カート選びが正解だったということですね。

ただし、関連記事にあるようにShopifyは癖があることに注意です。

関連記事

越境ECは長期戦で考える

コロナ禍のインバウンド激減で越境ECが再注目!売れる自社サイトを作るコツはモールとの併用にあり | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/7913

まとめると、

  • 越境ECサイトの構築を手がけるジェイグラブにはこの3月〜4月、1日に何本も「越境ECサイトを作りたい」という問い合わせがあった。ほとんどの事業者が越境EC未経験
  • 越境ECは長期戦で考えることが重要。数か月で売上をあげようというような考えでは成功しない
  • 海外のユーザーはeBay、AmazonなどグローバルECモールの評価をすごく気にするため、モールに出店しないことにはユーザーからの信頼が得られない。刀剣などを扱うショップでは自社サイトのみの販売に切り替えるのに5年かかった

eBayでの5年間に蓄積した高評価のレビューを残しておくことが重要ですから。購入者はeBayの過去の評価レビュー、ID名などを頼りに自社サイトを検索し、自社サイトにたどり着きます。問い合わせが入ったらすばやく返信したり、顧客宛てにリピート購入を促すメールを配信したり、あえて紙のカタログを日本から送ったりと、コツコツと積み上げてこられました。やはり、越境ECでそれなりの売上を達成するには時間がかかるんです。
─ジェイグラブ 代表取締役 山田彰彦氏

日本で海外の商品を買う時も不安があるように、海外の人も日本の商品を買うのは不安です。信頼を得るには自社サイトよりもモールが有効とのことなので、いきなりネットショップを立ち上げるのは考えたほうが良さそうです。日本の感覚では売れないということを強く認識しておきましょう。

Amazonが認知度・利用率ともにトップ

2020年5月総合EC・ネットスーパー利用動向調査 | MMD研究所
https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1867.html

まとめると、

  • MMD研究所の調査によると、総合ECの利用経験で最も多いのは「Amazon(n=2,067)」で81.6%、次に「楽天市場(n=2,026)」が74.8%、「Yahoo!ショッピング(n=1,969)」が56.3%だった
  • 総合ECを現在利用している1,830人にメインで利用しているモールを聞いたところ、「Amazon」が52.0%と最も多く、次に「楽天市場」が28.7%、「Yahoo!ショッピング」が11.3%だった
  • スマートフォンを所有する18歳~69歳の男女2,128人に、利用しているポイントについて複数回答で聞いたところ、「Tポイント」が71.7%と最も多く、「楽天ポイント」が58.3%、「Pontaポイント」が47.8%だった
利用しているポイント
https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1867.htmlより編集部でキャプチャ

モールとしての認知度と利用率ははAmazonが1位のようです。スマホユーザーを対象とした調査なので、スマホを使っているとAmazonが便利だということなんでしょうね。ポイントに関してはTポイントと楽天ポイントが強いので自社独自のポイントを発行するのであればクーポンにしてしまうのが良いかもしれません。他で使えないポイントは貯めないですよね。

EC全般

【コロナ禍の消費行動調査】ECモールの利用者は堅調に増加、ECを使った高齢者は継続意向が高い | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/7704

2020年4月と2月を比べたユーザーの伸び率は、「Amazon.co.jp」が6.0%増、「楽天市場」は10.5%増、「Yahoo! ショッピング」が14.1%増。

ロコンド、爆売れ「通販スニーカー」を生んだ裏側 | 東洋経済オンライン
https://toyokeizai.net/articles/-/354931

「2019年後半からテレビCMを減らし、オリジナル商品の企画・開発を本格化させる方向に転換」した結果です。

ワークフローの問題がeコマースのカスタマーエクスペリエンスに影響を及ぼす | U-Site
https://u-site.jp/alertbox/food-shopping-covid19

自社都合で考えているとユーザーの不満になることが多いです。長い記事ですが当てはまることがあれば改善を。

1画面1質問形式のエントリーフォームでカゴ落ち削減、「futureshop」にエントリーフォーム最適化ツールを導入 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/7708

フューチャーさんは追加機能が豊富ですがその都度費用がかかってしまうのが悩ましい。

ECサイト作成・モール進出前に必要なのは土台固め サイト設計や訴求内容の決めかた教えます | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/7897

ECは売れてなんぼ。作ることは目的ではないです。

ECで「値上げ」の、やり方・考え方。利益率を上げて健全化するには? | コマースデザイン
https://www.commerce-design.net/blog-staff/200609-priceincrease/

何も考えずに値上げをしてはダメです。値上げ候補を選んでから。

今週の名言

過去の自分に対して、サッカー以外で何を変えたらよかったかと問われたら、間違いなく「睡眠」と答えます。
─FC東京 林彰洋選手

眠りがパフォーマンスを変えた FC東京の林選手が語る「睡眠力」 | Forbes JAPAN
https://forbesjapan.com/articles/detail/34792

コロナの影響でスマホの利用時間が増えている人も多いと思いますが、スマホレスで良い睡眠をとらないと良い仕事もできません。私も寝る前の1時間は紙の本を読んで頭を落ち着けてます。

筆者出版情報

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