「オリンピック期間中、セール企画は期間外へ」。国や東京都などがオリ・パラ開催中の事業者へ協力要請していること
「セール等販売促進企画の大会期間外への変更」「在庫調整による輸配送日の平準化」などを事業者に要請している
7月23日(金)から実施される予定の「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」。交通量の分散化・平準化のために国(農林水産省、経済産業省、国土交通省)や東京都、東京2020組織委員会は連盟で、事業者に対して「セール等販売促進企画の大会期間外への変更」などの協力を要請している。
現在、都内の道路交通は例年並みの交通量に回復。大会期間中は選手関係者が車両を使い移動することなどから、平年を上回る混雑の発生が想定される。
2019年11月に、東京都、国、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は「物流に係る御協力のお願い」を発出。2021年3月、大会の延期も含めて改めて物流事業者などに交通量の抑制、交通量の分散化・平準化などの取り組みへの協力を要請した。
国(農林水産省、経済産業省、国土交通省)や東京都、東京2020組織委員会は、以下の取り組み例を事業者に要請している。
交通量の抑制のための取組例
- 複数荷主の連携による倉庫の共同使用、共同輸配送
- テナントビル等における集配業務の共同化
- 分散している複数荷主の物流拠点の統合による輸送網の集約
- 静脈物流の集約・効率化
- 輸送頻度の削減 など
交通量の分散化・平準化のための取組例
- 十分なリードタイムでの発注による柔軟な輸配送時間帯の設定
- 十分なリードタイムでの発注による柔軟な輸配送ルートの設定(首都高速道路や都心に向かう一般道を使用しない輸配送ルートの設定)
- オフィス移転等大規模な物の移動が伴う作業の大会期間外への変更
- セール等販売促進企画の大会期間外への変更
- 在庫調整による輸配送日の平準化
- 付帯作業見直しや検品作業の簡素化による納品時間の短縮、輸送の効率化
- 複数の物流拠点を保有する場合、拠点から配送されるエリア等の弾力的な運用(渋滞が予想されるエリアへの配送について、拠点の変更や複数拠点からの配送等)
- 納品時間の夜間への変更 など
その他
- 特に渋滞が予想されるエリアにおいては、トラックの公道待機などによる渋滞悪化を防止するため、可能な限り「駐車スペースの確保」「スムーズな荷物の受け渡し」への協力
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