森野 誠之[執筆] 2023/10/3 8:00

ECコンサルを上手に利用するためのポイントを解説した記事がありました。ECコンサルは戦略系、作業代行系、専門特化系などの特徴がありますが、その前に自社の状況を整理しておくことがポイントのようです。

依頼内容が整理できないときはそこから依頼することもあり

コンサルを依頼する前に知ってほしい!EC立ち上げのすべて | コマースピック
https://www.commercepick.com/archives/41448

本記事ではECコンサルを依頼する際に失敗しないためのノウハウをご紹介します。記事を書く私は貴社のようなEC未経験の事業者へのサポートや、自前でECサイトを運営しております。

ECって売り上げを左右する要素が多すぎるので何をやったらいいのかわからずに、コンサルや詳しい人に話を聞きたくなります。詳しい人に聞いても人によって言っていることが違ったり、コンサルを依頼しようにも違いがわからなかったり。そうこうしているうちに時間だけが過ぎていって売り上げが…。そんな人向けの記事です。

ECコンサルに依頼できること

① 事業計画
② 市場調査
③ 商品開発
④ サイト制作
⑤ ページ作成
⑥ 広告
⑦ SNS運用
⑧ 効果検証
(※項目のみ引用)

多くの人が気にしているのはページ作成や広告かと思いますが、実際は事業計画の策定や市場調査などかなり幅広いです。これはECが「事業」だからですね。単に売るだけではなくて利益も見ないといけないですし、将来を見据えた投資もしないといけませんから。事業の部分は自社で問題がない場合は、④以降が得意なところを探すなど目的によってコンサルを使い分けましょう。

ECコンサルのタイプ

  • 戦略系
    すでに自社でEC事業のための人員が揃っていて、「作業はこっちでやるからブレインになって欲しい」という方に向いたECコンサルです。
  • 作業代行系
    相談したことを皆さんに代わって作業することがメインです。「自社で企画やマーケティングの部門がいるから実行支援をしてほしい」という場合に適しています。
  • 専門特化系
    そのため自社で楽天市場を使用することが事前に決まっている場合は、「楽天市場のEC構築に自信があります!」といったECコンサルに依頼する方が効果的だったりします。

ここは大きな違いです。戦略系は人がそろっていて売り上げが頭打ちになってきたと感じた時が依頼のタイミング。作業代行系は「こんなことをやりたいけど時間がない!」という人向け。専門特化系は多店舗出店したいときに向いています。漠然と「売り上げを上げたい」と依頼するのではなく、自社の状況にあったコンサル会社に声をかけましょう。

ECコンサルに依頼したいことをまとめる

  • 第1希望で達成したいこと
  • 社内で考えている課題
  • 相談したいこと

最低でもこの3点は明確に話せるようにしておきましょう。1人で運営していたり、相談相手がいなかったりする場合は、このあたりをはっきりさせたいから数時間の相談ができるかを聞いてみてもいいですね。とにかく選ぶにしても自社の状況を把握していないと進みませんので、忙しいのであればそこを解消しないといけません。閑散期など時間があるときにじっくり整理しておきたいですね。

今週の要チェック記事

日本郵便が始めた地域内の流通をサポートする配送サービス「ぽすちょこ便」とは | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/11417

郵便局に持ち込み、郵便局で受け取り、郵便車両の空きスペースを活用。エコな配送です。

「クロネコゆうパケット」10月スタート 「ネコポス」代替、ヤマトが預かり日本郵便が投函 | ITmedia NEWS
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2309/28/news171.html

「北海道や群馬県、三重県など一部エリアでスタート」とのこと。

長年使い続ける通販化粧品があると回答は約8割。支持の理由は? 購入の決め手は? 50代以上女性の購入実態調査まとめ | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/11420

自分に合ったものが見つかればずっと使いますね。売る側はどうやってそうなってもらうか。

Shopifyやカラーミーショップなどで簡単に Criteo タグを設定する方法 | キーワードマーケティング
https://www.kwm.co.jp/blog/criteo-tags-for-cart-system/

タグの設置はカート機能で完結することが多いです。仕様をよく確認しましょう。

ネットショップ作成サービス「BASE」が、「メンバーシップ App」をアップデート まずは、ショップからお客様へオリジナルのポイント付与設定が可能に! ショップとお客様とのエンゲージメントを向上する機能をさらに強化 | BASE
https://binc.jp/press-room/news/press-release/pr_20230927

2024年春ごろを目処にノベルティやクーポンなどと交換できるようになるようです。

【メルカリトレンド通信 テーマ「ファッション」】 ダウンやコートの出品は今がチャンス!10-12月の「1ヶ月以内のアウター売却率」は7-9月に比べて約1.5倍。 | メルカリ
https://about.mercari.com/press/news/articles/20230928_mercaritrendletter/

「まずは3品出品」「ブランド品なら売れる」「身長体重を説明に記載」。この3つを守ると売れるとのこと。

田中広樹さんに聞く、Google マーチャントセンターの現在地とこれから? | コマースわいわいワイド
https://waiwaiwide.com/google-merchant-center-tanaka/

「クロールしたデータの中から、おそらく商品情報と思われるものをピックアップして商品データとして生成するというような機能」。精度の問題はあるにせよ、これは気になりますね。

今週の名言

社長の産休→復職で「弱音を吐かずに頑張る」をやめられたことが良いチームづくりにーーー株式会社ノヴィータ代表 三好怜子インタビュー | Agend
https://agend.jp/media/novita/

私たちは世界一おいしい牡蠣を目指してはいません。人によっておいしさの基準は違うから、食べ物である以上、万人受けを狙うのには無理がある。それよりも特徴をしっかり伝えることを意識しています

いろいろな人の言うことを聞いて、方向性を見失う時ってありますよね。そんな時は「自分たちはこれだ!」というものを決めて伝えること。

筆者出版情報

「未経験・低予算・独学」でホームページリニューアルから始める小さい会社のウェブマーケティング必勝法

「未経験・低予算・独学」でホームページリニューアルから始める
小さい会社のウェブマーケティング必勝法

森野誠之 著
翔泳社 刊
発売日 2021年10月15日
価格 2,200円+税

この連載の筆者 森野誠之氏の著書が翔泳社から発売されました。小さな会社の“ひとり担当者”が、未経験、低予算、独学でホームページのリニューアルからウェブマーケティングまでを成功させるための指南書です。電子版、オンデマンド印刷版ともにAmazonで発売中です!

この本をAmazonで購入
この記事が役に立ったらシェア!
これは広告です

ネットショップ担当者フォーラムを応援して支えてくださっている企業さま [各サービス/製品の紹介はこちらから]

[ゴールドスポンサー]
ecbeing.
[スポンサー]