【第1回】EC事業で活躍した“人”を表彰する「ネットショップ担当者アワード」。マッシュなど受賞者に学ぶECで活躍するロールモデルとは
「ネットショップ担当者アワード」を2023年秋に初開催!
「ネットショップ担当者アワード」は、EC業界で活躍する“人”にフォーカスし、企業や団体などで活躍する個人の功績や取り組みを表彰するアワードです。EC業界で活躍した人、その人が活躍する企業などをチェックすることで、自社の取り組みや自身の成長のヒントを見つけることができるはずです。第1回授賞式は、2023年11月21日に東京・虎ノ門で実施しました。写真:吉田浩章
第1回で選出した賞と、選考基準は次の通り。
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ネットショップ担当者フォーラム編集部と、EC業界で実績を重ね、深い知見を持つ4人の選考委員が受賞者を選出しました。選考委員はこちらのメンバー。
選考委員 |
MVPはマッシュスタイルラボのEC事業部長
【ネットショップ担当者アワード賞(MVP賞)】マッシュスタイルラボEC事業部長の今井貴大氏
栄えある第1回開催でMVP賞を受賞したのは、マッシュスタイルラボのEC事業本部 EC事業部長の今井貴大氏。マッシュスタイルラボは、アパレルECの「ウサギオンライン」などで知られるマッシュホールディングスのグループ会社です。
今井氏は、2021年4月にEC責任者に就任。ブランドサイトとアプリ運用の責任者などを務めています。コロナ禍における店舗スタッフの活用、店舗とECどちらでも買いやすい設計作りに力を注ぎ、グループのEC事業の成長に大きく貢献しました。ホールディングス全体の2022年度EC売上高は365億円超と見られ、前期比で約30%増の成長を遂げています。
2021年4月という、国内が本格的にコロナ禍に突入したタイミングでECの責任者となりました。当時はリアル店舗の営業が大きく制限されるなかで、とにかく売り上げのトップラインを上げるためにEC化率をアップさせようという状況。がむしゃらに頑張ってきました。
市況が落ち着いた現在は、“店頭とECのシナジーを上げていく”という次のステージに移っていこうと動いています。今後とも頑張っていきますので、よろしくお願いします。(今井氏)
今井氏のプレゼンターを務めた選考委員長の中島氏は、次のように講評しました。
コロナ禍、アフターコロナと市況が大きく転じていったなか、現在まで2ケタ増成長を維持されてきたのは特筆すべきこと。それを指揮された今井氏は、本当に実力があったということにほかなりません。今後もさらなる成長をリードされるものと思っておりますので、期待させていただきます。(中島氏)
【ベストパーソン賞】集英社ブランドビジネス部の湯田桂子氏
「ベストパーソン賞」には、集英社ブランドビジネス部 部長 兼 第10編集部 部長の湯田桂子氏を選出。ファッションECの「ハッピープラスストア」などの通販事業を手がけるブランドビジネス部で事業をリードしている人物です。
湯田氏がけん引するブランドビジネス部は、「出版社ならではのコンテンツ力」「データを活用した『届ける力』」の掛け合わせで、EC事業ではヒット商品を創出し続けています。集英社のEC事業売上高は前期比11.5%増の58億円でした。
集英社の「ハッピープラスストア」は、試行錯誤を繰り返しながら、2023年に開設16年目を迎えています。編集部とブランドビジネス部が連携をしながら、お客さまにとって「ここでしか買えない」商品づくりに取り組み、コンテンツ力とマーケティングの力でお届けしています。(湯田氏)
今井氏のプレゼンターを務めた選考委員の大西氏は、次のように講評しました。
集英社さんの原点はメディア。集英社さんが実現している、メディアがちゃんとコマースとして機能する(EC売上高をあげる)という点は、ファッション領域、ひいては国内全体においても必要なことなのだろうと考えています。
集英社さんにおいては、①メディアならではのコンテンツ制作力②顧客基盤(メディアの読者)③読者にパーソナライズしたコンテンツ作り④店舗、紙面、ECで構成されるオムニチャネル――の4つが成長ドライバーになったのでは。今後もまだまだ成長の余地があると思っています。(大西氏)
【ベストチーム賞】大網株式会社あみあみ事業部
「ベストチーム賞」は、ホビーのEC「あみあみ」を手がける大網から、あみあみ事業部が受賞。授賞式には、あみあみ事業部マーケティング部 マーケティング課 課長の小林裕児氏が代表者として登壇しました。
大網の2022年度EC売上高は、前期比38.0%増の350億円と大きく成長。コロナ禍でEC顧客の拡大が加速し、ライトな顧客層の拡大も順調に推移しています。あみあみ事業部の代表で授賞式に登壇した小林氏は、大網が5年前に新設した「マーケティング課」の課長を務めている人物です。
コロナ禍が少し落ち着いたと思ったらLLM(※)の時代に突入し、息つくひまもないEC業界ですが、長くお客さまに愛されるお店になるよう常に新しい時代に適応してチーム一丸となって進んでいければと思っています。(小林氏)
※LLM……「大規模言語モデル」。AIにインターネットなどから取得した膨大なテキストデータを学習させ、その知識をもとに、文章生成などの自然言語能力の開発・向上に役立てるディープラーニング技術
プレゼンターを務めた選考委員の石川氏は、次のように講評しました。
ほかの受賞者にも共通することですが、コンテンツの独自性がとても強く、差別化ができていると感じます。もはや商品を置いておくだけで売れる時代ではありませんから。
また、大網さんは、動画コンテンツや、撮りおろしの写真のカットの豊富さがすさまじいです。膨大な商品数に対してきちんと作りこまれているというのは、選ばれる理由の一つでしょう。また、競合他社と比べてもDX化に注力し、先行投資をずっとされてきました。その差別化がいますごく効いていらっしゃると思います。(石川氏)
【ベストBtoB-EC賞】アズワンeコマース本部の中野裕也氏・田中達朗氏
「ベストBtoB-EC賞」は、「科学機器」「産業機器」「医療・介護」をメイン事業分野とする専門商社のアズワンから、eコマース本部 UXデザイン部 部長の中野裕也氏とeコマース本部 BPO推進部 部長 田中達朗氏がダブル受賞。授賞式には中野氏が登壇しました。
アズワンは、紙媒体の法人取引から、EC化を堅実に進めています。2022年度のEC事業売上高は18.4%増の240億7500万円に成長しました。中野氏、田中氏は、二人三脚でアズワンにおける購買活動のデジタル化を進めています。
アズワンでは、全社をあげてEC化の取り組みにまい進しています。現在のEC化率は約26%。今期(2024年3月期)はおそらく、3割を超える見通しです。受賞は、アズワンの商品を扱っていただいているユーザーさま、販売店さま、サプライヤーさまなどステークホルダーの皆さまのおかげ。これからも頑張っていきたいと思います。(中野氏)
プレゼンターを務めた選考委員の逸見氏は、次のように講評しました。
EC化、DX化に注力し、お客さま、あるいはクライアント企業との接点を「ECでどう便利にしていくのか」いうところはBtoBもBtoCも大きく変わらない点だと思っています。コロナ禍できちんと成長されたアズワンさん、ひいてはその中核となられた中野氏、田中氏を心から顕彰いたします。(逸見氏)
【エントリー受付中】2024年秋に第2回授賞式を開催!
第2回「ネットショップ担当者アワード」授賞式は2024年秋に開催予定。第1回授賞式で表彰した賞や、売上高の伸長率だけにかかわらず、「ベストMD賞」「ベストOMO賞」「ベストロジスティクス賞」など、EC業界で輝く人を顕彰するための新しい賞を多岐にわたり新設いたします。「●●社のあの担当者はすごい」といった口コミをぜひ編集部までお寄せください。
こんな人を対象に、「ネッ担」編集部とEC業界有識者が選出、表彰します。ECに携わる人ならどなたでもエントリー可能です。
表彰対象
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