LINEヤフーの「LINEオープンチャット」で地域活性化につながる新商品を開発、その取り組みとは?
LINEヤフーが、専用のニックネームとアイコンを使い、気になる話題や関心ごとなど共通点がある人同士でトークするLINEのサービス「LINEオープンチャット」を使った新たな試みに取り組んでいる。芸人が「LINEオープンチャット」を使用、チャット参加者のアイデアから商品をプロデュースしたという。
「LINEオープンチャット」を使用したもっちさんの地域活性化事例
「奈良県住みます芸人」の“もっち”さんが「LINEオープンチャット」で開設したチャットの参加者から集まったアイデアから、奈良県の新しいお土産をプロデュースした。もっちさんがプロデュースしたお土産「もっちのうまっちぃオイル漬け」は1月30日に発売。「大和肉鶏ミンチ」など3種類を展開し、販売価格は税抜1000円~同1180円。
奈良商工会議所の協力を得て、もっちさんと商品企画・開発で連携した目利氣(メキキ)358のECサイト、道の駅「クロスウェイなかまち」(奈良市)で販売している。今後、販売先は拡大を予定するる。
もっちさんは2023年8月、「LINEオープンチャット」を用いて「奈良グルメうまっちー情報誌」と題したオープンチャットを開設。そのなかにお土産作り専用のサブトークルーム「もっちの奈良のお土産作りプロジェクト」を2024年6月に作った。もっちさんは商品のジャンルやターゲット、味、形、パッケージデザインなどのアイデアを募集。参加者からのリアルな声を商品開発に生かしてきた。「もっちの奈良のお土産作りプロジェクト」には約190人が参加している(2025年1月24日時点)。
もっちさんはグルメ情報に関心の高い参加者のアイデアを商品開発に活用。LINEヤフーは、「LINEオープンチャット」運用におけるアドバイスや本企画の告知に協力した。
2024年9月には試食会を実施。2025年1月29日には大阪の吉本興業本館で「もっちの新しい奈良のお土産完成記者会見&試食会」を実施した。
今回の新たなお土産作りは、「奈良を代表する新たなお土産をオープンチャット参加者と一緒に作り、奈良のおいしいものをもっと知ってほしい!」というもっちさんの思いからスタートした。
「LINEオープンチャット」を通じた地域活性化をめざすLINEヤフーの取り組み
LINEヤフーは、「LINE」内の「LINEオープンチャット」において、オープンチャットを活用し地域活性化をめざす「#オプチャで話そ 地域とつながるプロジェクト」の一環として、「よしもと住みます芸人」と2023年8月に連携。奈良県を含む14の地域の公式オープンチャットを開設した。
今回の取り組みは「LINEオープンチャット」を活用した公式で初めての地域に根ざした商品作りで、LINEヤフーは「今後のモデルケースになると考えている」とコメントしている。
このモデルケースを通じて、地域に関わる人々とのコミュニケーション手段としてオープンチャットが定着し、お土産に限らず、さまざまな地域の観光資源の開発に応用されることを期待している。(LINEヤフー)
「LINEオープンチャット」は、2019年8月に「LINE」でリリースされたサービス。トークルームごとに専用のニックネームやアイコンで参加できるため、普段の「LINE」とは分けて使える。「LINE」のID交換は不要なため、どのトークルームに参加しているのかを他者には知られない。勉強、就活、雑談、恋愛相談など、さまざまなテーマのトークルームがある。
「よしもと住みます芸人」は、吉本興業が「地域密着型プロジェクト」として2011年から開始したプロジェクト。吉本興業に所属する芸人が、地域の旬な情報を発信し、地域活性化を手伝う。もっちさんは、このプロジェクトに参加している「よしもと住みます芸人」のなかの1人。奈良県の「住みます芸人」の1人として、さまざまなシーンで奈良県を盛り上げている。