「買いたい人」より「売りたい人」が多い時代。「みんなの75点より、誰かの120点」で突破しよう!【ネッ担まとめ】
![](http://netshop.impress.co.jp/sites/all/modules/bancho/bancho_lazyload_img/assets/blank.gif)
「本当にお客さまはいるのか」「どれくらいの売り上げが見込めるのか」。ニッチ戦略の有効性に気づいているとしても、現実を考えるとどうしても尻込みをしてしまうものです。「ドンキホーテ」の「偏愛めし」をはじめとした事例記事をご紹介します。
特定の顧客層を狙った“とがった商品設計”
ドンキ「みんなの75点より、誰かの120点」が、マーケティング戦略的に正しいワケ | ITmedia ビジネスオンライン
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2501/31/news080.html
「偏愛めし」とはドンキが展開する食品シリーズである。公式Webサイトを見ると、「みんなの75点より、誰かの120点」というコピーとともに「開発者全員が“好きな人は絶対に好き!”と確信を持てる、偏愛メニューだけをお届けしていく」という宣言が目を引く。
食の好みは人それぞれなのに、世の中に並ぶ弁当や総菜は“万人に嫌われない及第点”ばかり。それではかえって、本当に強く愛される商品が生まれにくいのではないか――そんな問題意識が根底にあるようだ。
ニッチ戦略とは、大手が参入しない領域を狙い、その狭い市場でリーダーになることである。しかし「狭い市場=限られた売り上げ」と安直に決めつけるのは早計である。
たとえ対象顧客のボリュームは小さくても、その一人一人の客単価やリピート率を高められれば、十分に高収益を見込めるからだ。
“少数の顧客を圧倒的に満足させる”というアプローチは、「パレートの法則(80/20の法則)」とも通じる。大抵のビジネスでは利益の8割を2割の顧客がもたらしている。であれば、その2割をもっと“熱狂的なファン”に育成すべくリソースを集中投下することが、ビジネスとしても合理的である。
お客さまに「選択肢」が多い時代です。実店舗だけではなく、ネットショップも選択肢を広げています。まさに「買いたい人」より「売りたい人」が多い状況。
すでにマスの時代は終わってしまったわけで、いかに選ばれるニッチを作り出すかが大切。ある意味、大手企業もマス一本で攻めるのではなく、たくさんのニッチを束ねてビジネスをしなければいけないわけです。
とはいえ、ニッチ戦略に「本当にお客さまはいるのか」「どれくらいの売り上げが見込めそうなのか」を考えると尻込みしてしまうのが普通。いかに「潜在ニーズを読むか」と「テストマーケができるか」が重要でしょうね。
要チェック記事
【2025年EC業界予測】2024年よりも厳しくなる。活路を見出すポイントは「密な顧客との関係」「単品通販」「新たなインサイト発掘」 |ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/13387
商品を増やしてデータを見て絞り、また増やしてデータを見て絞り。「至極の30商品をいかに回すか」になるでしょうね。
キーワードは「心地よい距離感と関係性」サッポロビールが挑戦するコミュニケーション強化法とは | Web担当者Forum
https://webtan.impress.co.jp/e/2025/01/30/48334
「何がお客さまを盛り上げたのか」よりも、「何がお客さまを離れさせたのか」の方がデータの傾向が掴みやすそうです。
ネットの情報発信で選ばれる企業に!ヤスミ資材グループに学ぶBtoBのホームページ作成 | CHACO-WEB
https://www.chaco-web.com/blog/case-yasumi-group/
「マジックミラー理論」で、ユーザーや求職者側からはこちら側がすべて見えてないといけない時代なんですよね。この理論名は私が考えました。
若手時代の「失敗したくない」を乗り越えた瞬間―チュチュアンナのデジマ担当に聞く「挑戦の転機」 | Web担当者Forum
https://webtan.impress.co.jp/e/2025/01/30/48500
事業会社における「デジマ担当」の位置付けがもっともっと高くなるといいな。こういった事例が増えてほしい。
日程調整ツール 約8年で会員数100万人突破 調整さんに「出欠回答締切機能」と「日程確定機能」を追加! | ミクステンド
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000055.000032995.html
それほど難しいシステムでもなく競合サービスも多いのに、なぜかブランドを確立している「調整さん」の凄さ。
美術館のSNS運用で総フォロワー80万超!成功の秘訣を洞田貫晋一朗さんに聞いてみた。 | よむよむCOLOR ME
https://shop-pro.jp/yomyom-colorme/103518
あくまで来館してもらうことが大切。細かいフォロワーの増減を気にする必要はない。目的を見失ってプレッシャーを感じすぎないこと。
今週の名言
「Eコマースは辞めようと思っていた」挫折からの一念発起。薄利多売だった地方の小さなネットショップが楽天市場の頂点に立つまで | コマースプラス
https://commerceplus.jp/tamachanshop/
「このお店が上手くいかなかったら納得して引退できる」と思えるくらい、自分が満足できるお店を作ろうと決意したことがきっかけです。
「お店=私自身」という考えで、私の個性やお店を通じて伝えたいことを再定義したのが、ブランディングの第一歩でした。
「格好良くスマートに売れるようになりたい」。そう期待してECを始めたとしても、現実は甘くありません。99.9%の人間は天才でもありません。
挫折もあると思います。ECを辞めたいとも思うでしょう。ただ、実はそこからが本当のスタート。格好悪くても泥臭くても、本当の自分に向き合い、お店を作る。だからこそ個性は伝わり、いつしかブランドになる。
成功のために本当に大切なのは、その決意と覚悟なのかもしれませんね。
ECマーケティング人財育成は「EC事業の内製化」を支援するコンサルティング会社です。ECMJコンサルタントが社内のECチームに伴走し、EC事業を進めながらEC運営ノウハウをインプットしていきます。詳しくはECMJのホームページをご覧ください。
UdemyでECマーケティング動画を配信中です。こちらもあわせてご覧下さい。
ユウキノインは寄り添い伴走しながら中小企業・ECサイトのSEOからコンテンツマーケティング、プレスリリースやクラウドファンディングなど集客・販促・広報をお手伝いする会社です。詳しくはユウキノインのホームページをご覧ください。
Designequationは何かに特化したサポートではなく、モール・ベンダー選定や広告・CSなど各企業に合わせたカスタマイズ型の運用サポートを行っています。
我が家(石田家)では毎週土曜日早朝の「ドンキ買い出し」が定番イベントになっていまして、朝6時ごろに「ドンキホーテ」北池袋店を訪問しています。
2023年の終わりごろからお弁当コーナーの様相が変わり、めちゃくちゃ気になっておりました。それが、この「偏愛めし」。だって、普通のお弁当だったらコンビニでもお弁当チェーンでも買えますもんね。特に、文中にも出てくる「アメリカンドッグのココだけ」にはビビりました。
「また『ドンキホーテ』が変わったことしてるよ」って感じなのですが、変わったことをし続けているから、「ドンキホーテ」がブランドなんですよね。