銀座の街並みを再現したバーチャル空間「AMIZA CITY GINZA」とは? ショッピングや動画コンテンツの視聴も可能

NSCホールディングスや東京通信の子会社が出資するメタバース開発企業のアミザは3月24日、東京・銀座の街並みをバーチャル空間上に再現した「AMIZA CITY GINZA」のβ版を公開した。
銀座四丁目の交差点をメタバースで再現、メタバース上に県産品などのECも
「AMIZA CITY GINZA」はWebブラウザからアクセスでき、実際に銀座の街にいるかのような感覚でネットショッピングやバーチャルな街歩きを楽しむことができるメタバース空間。β版ではエリアを銀座四丁目交差点付近に限定し、主にPCでの利用者に向けて一部の店舗と機能を公開する。

精緻な3Dモデリングにより、銀座の象徴的な街並みをリアルに再現したという。一部の土地を緑化したり、新しい建物を設置し実際の銀座とは異なる「新しいもう一つの銀座」を創り出している。
3Dの街の中を歩き回る体験に加え、ショッピングや動画コンテンツの視聴、病院の予約や観光地情報の収集など、さまざまな体験が可能だ。
β版ではトヨタ自動車長野の認定中古車や新車PR・県産品のEC販売、順天堂医院の外来予約ができるAIによるコンシェルジュ、地方自治体のPRを見ながら名産品をネット注文できるひたちなか市のブースなどの店舗をそろえた。

長野トヨタとひたちなか市がECも用意
「AMIZA CITY GINZA」β版に参加する店舗などは次の通り。
長野トヨタ自動車株式会社
- 店舗名:UGroupショールーム
- 内容 :TOYOTA新車展示、中古車販売、長野県産品・農産物などのEC販売
順天堂大学医学部附属順天堂医院
- 店舗名:順天堂医院メディカル・コンシェルジュ
- 内容 :AIによる初診受付
株式会社NTTドコモ
- 店舗名:AMIZAシアターに参加
- 内容 :映像PR
茨城県ひたちなか市
- 店舗名:ひたちなか市ショールーム
- 内容 :市特産品PRとEC販売・観光PR
など9社。
エリア拡大・出店店舗拡大し正式版リリースへ
アミザでは公開時期は未定ながら正式版では、今回のβ版の数倍にエリアを拡大するとしている。合わせて、出店店舗数も増加させる考え。「日本全国の名品に出会えるもう1つの銀座」としてサービスの拡充を図るとしている。
また、AIを活用した情報提供などの機能も追加していく。スマートフォン利用者に向けた情報提供や多言語対応を実施し、利用者の拡大を図るとした。
アミザは2022年8月にNSCホールディングスとAI開発企業Arithmer、東京通信の子会社でメタバース開発事業を手がけるMETAVERSE A CLUBらがメタバース事業創出に向け、合弁会社として設立。2023年2月に「AMIZA CITY GINZA」のα版を公開していた。