宮本和弥[執筆] 3/26 10:00

ウェザーニューズは3月24日、天候や季節で変わる消費者ニーズを的確に捉えたECサイト運営を支援するEC事業向けの気象データセットの提供を開始した。

近年、気候変動の影響で例年と異なる季節の進み方が、オンラインの消費行動に影響を与えている。そのため、ECモールのほか、アパレルやフードデリバリー、ホテルのECサイト、ネットスーパーなど、ECの分野で気象データのニーズが高まり、導入が進んでいるという。

こうした需要拡大を受け、天気や気温、体感などの予報や過去データ、花粉や乾燥指数など、オンライン消費に影響しやすい気象データをEC事業者向けにパッケージ化した。

1kmメッシュ(四方)の高解像度な「天気・体感予報」「花粉予報」「紫外線予報」などの予測データ、2018年以降の1時間ごとの気温や雨量など「過去の天気・体感」を蓄積した過去データ、10分ごとの実況天気データをAPIで提供する。

ECサイト運営者は1kmメッシュの天気や体感の過去データを用いて気象による消費行動の変化を高解像度で分析し、予測データを活用して現在と今後の需要を高精度で予測できるようになるという。

たとえば、1時間ごとの短期予報や10日先までの中期予報から、気温や体感に合わせたコーディネート提案、花粉飛散量が多いタイミングで花粉ガード効果のあるマウンテンパーカーのような機能性アイテムを紹介するなど、さまざまなデジタルマーケティング施策に活用できると見込む。

また、10分ごとの実況天気や最新の天気予報は、商品の仕入れや配送計画の調整に活用できると見ている。

気温・体感データなどEC消費に影響しやすい気象データをパッケージ化、ウェザーニューズがEC事業者の需要予測や仕入れなどを支援
EC事業向けの気象データセット

ウェザーニューズの「体感指数」は、過去ウェザーニューズに寄せられた1500万通の体感報告と当時の気象データを分析。最新の気象データをもとに極寒・寒い・ちょうどよい・暖かい・暑いなど10ランクで予報したもの。

「過去の天気・体感」は天気・気温・体感温度・降水量・風速など、さまざまな気象要素の過去データをラインナップしている。日時や緯度経度を指定するだけでデータを提供できる。

過去データはウェザーニューズ独自の気象予測モデルの計算結果を、全国1万3000地点の独自の気象観測網と「ウェザーニュース」アプリのユーザーから1日20万通ほど寄せられる天気報告から、1kmメッシュの細かさで再解析したものとなる。

この記事が役に立ったらシェア!
これは広告です

ネットショップ担当者フォーラムを応援して支えてくださっている企業さま [各サービス/製品の紹介はこちらから]

[ゴールドスポンサー]
ecbeing.
[スポンサー]