楽天、フランスに技術開発拠点「Rakuten Tech Center Europe」を設立

楽天グループは、新たな技術開発拠点「Rakuten Tech Center Europe(楽天テックセンター・ヨーロッパ)」をフランス・パリに設立し、4月1日から本格稼働したと発表した。
「Rakuten Tech Center Europe」は、欧州市場におけるイノベーションと協業を推進し、楽天が技術分野における先導的な存在となることを目的としている。欧州における技術力の向上と強化を図る。
「Rakuten Tech Center Europe」には、AI、データセンター運営、クラウドコンピューティング、プラットフォーム開発、ITサポートなどの分野における専門家、楽天のAI研究・技術インキュベーションセンターである楽天技術研究所のメンバーなど、50人を超える従業員が所属している。
多様で高度なスキルを持つチームが結集し、欧州地域でのハブの1つとして機能。幅広い知識を持つ専門家が、高度な技術の向上と強化をめざすことで、楽天の地域および世界規模でのイノベーションを推進する。
また、フランスでECサイト運営を手がけるRakuten France S.A.S.とオフィススペースを共有。開発した革新的なソリューションを楽天の欧州事業に円滑に導入できるとしている。
楽天は、2012年にフランス・パリに技術部門を立ち上げ、欧州諸国に多数の従業員を抱える。今回の拠点設立は、欧州市場におけるイノベーションの促進とエンパワーメントに対する楽天の決意を示すものという。
「Rakuten Tech Center Europe」のゾラン・ステイチ氏(社長/欧州地域AI&データ責任者)は次のようにコメントしている。
欧州中心部に技術開発拠点を開設することで、技術変革を加速することに加え、幅広い専門知識を持つ技術者同士の地域における連携をさらに促進・強化することを期待している。本拠点は、優秀な人材を惹きつけ、欧州市場内外に存在する特有の課題と機会に対応する革新的なソリューションを開発し、技術を提供できるようにする。